計算力学の基礎コース

ー募集を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。ー
開講期間
平成30 年8月30日(木)・31 日(金)、9月4日(火)・5日(水) 計4日間
募集人員
15名(先着順にて承ります)
対象者
解析に携わる初心者の方から各分野での経験が3~5年の研究者・技術者で,計算力学の基礎原理からコンピュータ
プログラミングまでを学びたい方。工学部卒、高専卒程度の知識のある方。
■シラバスはこちら(PDF118KB) ■講義テキスト(サンプル)(PDF761KB)
※ やむを得ない事情により、日程・内容等の変更や中止をする場合があります。
※全日程出席者には「修了証」を授与します。
会場
かながわサイエンスパーク(KSP) 内 講義室(川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆JR南武線「武蔵溝ノ口駅」北口/東急田園都市線
「溝の口」下車
>> Mapはこちら
◆ JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分
「高津中学校入口」下車徒歩3 分
東京大学 ※ 9 月5 日のみ
(東京都文京区本郷/ 詳細別途)
CAE技術者として、もう一歩踏み出すために ~ 本コースのねらい
現代のものづくりは、コンピュータ上でのシミュレーションにより試作品を分析するCAE(Computer Aided Engineering)の活用が前提となっており、開発にかかる時間の短縮やコストの削減に大きく貢献しています。
自動車や建築、土木、医療など業界のニーズに対応した様々なCAEソフトウェアが市販されており、専門知識や経験が浅くても「それなり」の解析結果を得ることはできます。しかし実際は「CAEと実験の結果があわない」、「CAEの結果をどのように理解して、活用してよいかわからない」と悩むCAE技術者は少なくないでしょう。
CAEソフトウェアを効果的に働かせる鍵は、有限要素法(FEM)にあります。本講座は、現象の基礎方程式(支配方程式)からはじまり、さまざまな物理現象を統一的に解析するツールとなる有限要素法の基礎を徹底して学ぶカリキュラムとなっています。ポテンシャル流れの解析、弾性解析、熱伝導解析、波動解析など、定常・非定常の有限要素解析の理解を深めることで、複雑な現象を「計算」で捉えるCAEの本質が見えてくると、自身の解析結果をロジカルに説明できるようになり、それが顧客や製造現場の信頼獲得にもつながってきます。さらに最終日のパソコン実習では、座学で習得した知識を業務に反映させるためのコツをつかんでもらいます。
実務において有限要素法を使いこなし、シミュレーション技術を向上させたいCAE技術者の皆さんには必須の学習内容となっておりますので、奮ってのご参加をお待ちしております。
受講料 (消費税込み)
区分 | 全日程 | |
---|---|---|
A | 一般 |
79,000円 |
B | 神奈川県内中小企業 | 63,200円 |
C | B以外の神奈川県内企業 | 71,100円 |
D | 神奈川県内在住で個人の方 |
※ 神奈川県内中小企業とは・・・事業所が神奈川県内にあり、資本金が3億円以下、または、企業全体の従業員が300人以下である企業をさします。
※ 学協会会員の方はご一報ください。
カリキュラム内容と日程
日時 | 講義項目 | ||
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8月30日 |
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17:10~18:10 | |
入門計算力学(基礎) 計算力学概論、基礎の数学、数値計算法、マトリックス変位法と仮想仕事の原理、重み付き残差法と有限要素法 |
交流会 自己紹介、意見交換 |
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法政大学 デザイン工学部 教授 竹内 則雄 | |||
8月31日 |
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初級計算力学(定常問題の有限要素解析) ポテンシャル流れの解析(楕円型偏微分方程式)、弾性問題の解析、各種要素と性能 |
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東北大学 災害科学国際研究所 教授 寺田 賢二郎 | |||
9月4日 |
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中級計算力学(非定常問題の有限要素解析) 偏微分方程式の型と特徴、時間積分法、熱伝導解析(放物型偏微分方程式)、波動解析(双曲型偏微分方程式)、動的問題の有限要素解析など) |
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中央大学 理工学部 教授 樫山 和男 | |||
9月5日 |
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13:00~17:00 | |
有限要素法におけるモデリングとメッシュ生成技術 有限要素法のデータ構造、構造/ 非構造メッシュ、応力解析等 |
初級パソコンによる実習 (CAE) | ||
東京大学 人工物工学研究センター 教授 鈴木 克幸 |
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個別討議 計算力学についてのいろいろな質疑応答 | |||
東京大学 人工物工学研究センター 教授 |
法政大学 デザイン工学部 教授 竹内 則雄 |
※ やむを得ない事情により、日程・内容の変更や中止をする場合があります。講義中の録音・写真撮影はお断りいたします。
※ 全日程出席者には「修了証」を授与します。
受講者の感想より
「今まであいまいにしていた部分や、FEMの成り立ちが理解できて大変有意義でした」(自動車部品大手)
「メッシュによる結果差異が明確にわかってとても有意義だった。より実務に近い講義だったので社内の関係者にすぐにでも情報展開したいと思う」(自動車大手)
「講義内容のノートが後日使える内容なことがとても良い」(工業デザイン大手)
「理論から実践まで一貫して学ぶことができ、理解がしやすかった」(化学品大手)
「FEMを手で解くことは大変勉強になりました」(自動車部品大手)
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所
共催
一般社団法人日本計算工学会、一般社団法人日本塑性加工学会
後援(一部申請中)
(公社)応用物理学会 (一社)可視化情報学会 (一社)日本鋼構造協会(公社)日本材料学会 (公社)地盤工学会 (一社)電気学会
(公社)土木学会(一社)日本応用数理学会 (一社)日本原子力学会 (一社)日本航空宇宙学会(一社)日本シミュレーション学会 (一社)日本流体力学会
川崎商工会議所 特定非営利活動法人・非線形CAE 協会 (株)ケイエスピー (公財)大田区産業振興協会
お問合せ
(地独)神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)人材育成部 教育研修グループ
TEL : 044-819-2033 FAX : 044-819-2097
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