『廃炉』から始めよう、新たな一歩

日時
平成29年3月14日(火) 13:00~17:20
定員
100名
お申し込み受付は終了いたしました。
ありがとうございました。
対象
- 自社の技術を新しい分野に応用、展開してみたいとお考えの方/li>
- センサー、エレクトロニクスデバイスの設計、開発、製造、実装などに携わる方/li>
- 半導体やMEMSなどの技術をロボット関連分野に応用したいとお考えの方/li>
- 検査・化学分析等の業務に携わる方/li>
- 表面処理、塗装などの開発、製造に携わる方/li>
- 医療用デバイス等の設計、開発に携わる方・・・・・・・など
会場
かながわサイエンスパーク(KSP)内 KSPホール川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆ JR南武線「武蔵溝ノ口」駅・東急田園都市線「溝の口」駅下車
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受講料
無料
開催のご案内
東日本大震災から6年。甚大な事故の影響を受けた東京電力HD福島第一原子力発電所では、溶け落ちた燃料の調査、遠隔操作技術、廃棄物処理処分など、廃炉作業に必要なすべての検討が、いまなお現場作業と二人三脚で進んでいます。長い年月を要するこの廃炉作業は、ひとつのゴールでありつつも「後始末」ではなく、国内外の英知と技術を結集し、集中的に取り組むプロセスの中で、画期的な新技術を生み出す可能性も秘めています。
このたびのセミナーでは、まず「東京電力HD福島第一原子力発電所の現在の状況」に始まり、幾層にも及ぶ廃炉のプロセスに必要な技術、直面する課題、そこで働く人々のための安全性を高める技術開発の取り組み事例などについて解説します。さらに神奈川県内企業である株式会社東芝の同所での取り組み状況、そして、現場が求める実用的な技術、人材の育て方について、大学での取り組み事例を交えてご紹介します。
廉価で、大量にものをつくり、消費することが経済を成長させ、生活を豊かにした時代。最新技術を結集した原子力発電システムは、間違いなくその一面を支えてきました。いま、揺れ動く経済社会の中で、消費や産業のありかたとともに、エネルギー関連分野をはじめとする技術開発の流れも、大きな変わり目を迎えようとしています。
時を経て、役割を終えた物から何を学び、次世代に役立てていくか。現実の課題を解決しながら、過去を振り返り、未来をいかに構想するか。技術も人も、生み育てるのには時間がかかります。有用な技術を次世代へつなぐ新たな一歩を踏み出すために、「廃炉」を通じて考えてみませんか?みなさまのご参加をお待ちいたしております。
プログラム
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講義内容 |
講師 |
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13:00~13:05 |
開会挨拶(KAST) |
公益財団法人 神奈川科学技術アカデミー 理事長 馬来 義弘 |
13:05~13:20 |
映像紹介:東京電力HD福島第一原子力発電所のいまを知る (東京電力ホールディングスご提供) | |
13:20~14:10 |
福島第一原子力発電所の「廃炉」に必要な技術とは? | 国際廃炉研究開発機構(IRID) 開発計画部長 桑原 浩久 氏 |
そもそも、廃炉にするとはどのようなプロセスをたどり、何をしなければならないか?通常の廃炉プロセスをふまえつつ、 東京電力HD福島第一原子力発電所でおきたこと、その対応の経過などについて解説します。また、スリーマイル島 原子力発電所の事例と、何がどのように違い、また参考にすることができるのか。「人々がもう一度住める環境」を 取り戻すために、遠隔操作ロボットなども投入して進めている現場での取り組みについてお話しします。 |
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14:10~15:00 |
廃炉に向けた東芝の取組 | 株式会社 東芝 原子力事業部 原子力技師長 四柳 端 氏 |
廃炉のプロセスを主導する企業として、現在進めている取り組みや技術開発課題をご紹介するとともに、今後必要と される人材、周辺技術、地域の企業の方々に期待したい技術などについてお話しします。 |
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15:00~15:10 |
休 憩 | |
15:10~16:00 |
作業者の安全対策高度化に関する取り組み -”1F”現場がIOTの先進実装場所にー | 株式会社千代田テクノル 前 JAEA福島研究基盤創生センター 所長 河村 弘 氏 |
東京電力HD福島第一原子力発電所で廃炉作業に従事している人たちは、放射線を被ばくしながら、過酷な環境で作業を しています。今後、40年を要するとされる廃炉作業に従事する人々が、厳しい環境下で安全に作業するための検討が 始まっています。先進計測技術を駆使し、IoTを具現化しようとする取り組みの事例をご紹介します。 |
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16:00~16:50 |
廃炉のプロセスを未来へ活かすために ー技術、廃棄物、人材育成の課題 | 福井大学付属国際原子力工学研究所 特命教授 柳原 敏 氏 |
日本で唯一の原子炉の廃止措置例として、旧日本原子力研究所(現JAEA)の動力試験炉(JPDR)の解体撤去実地試験に 参加した経験から、厳しい条件下で実際に使える技術を開発するために必要な考え方、要諦を解説します。廃炉のプロセス に不可欠のプロジェクトマネジメント能力なども含め、今後求められる人材や大学での教育の取り組みも併せてご紹介します。 |
16:50~17:20 |
質疑応答 桑原 浩久 氏 、 四柳 端 氏、 河村 弘 氏 、 柳原 敏 氏 |
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- やむを得ない事情により、日程・内容の変更が生じたり、講演を中止することもございます。
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大変ご好評につき、お申し込み受け付けは終了致しました。
ありがとうございました。
企画・主催
公益財団法人 神奈川科学技術アカデミー
後援
技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)