難削材・高機能材料の高付加価値加工技術コース

ー募集を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。ー
開講時間
平成31年1月29日(火)・30日(水)
両日とも10:00-17:15
全日程2日間*1日単位の選択受講も承ります。
募集人員
15名 先着順にて承ります。
開催場所
かながわサイエンスパーク内 講義室 (川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆ JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車
シャトルバス 5 分
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◆ JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分
「高津中学校入口」下車徒歩3 分
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対象者
●企業 、研究機関にご所属で、新しい切削・研削加工技術の開発や、工作機械、工具等の開発に携わる方
●CFRPや超硬合金など、複合材の切削・研削加工に携わる方
●金型等の設計・製造・加工に携わる方 切削・研削技術を用いた高機能表面の創製を目指す方
●マイクロ・ナノスケールの計測デバイス等の開発・加工に携わる方
●切削・研削の他、複合加工機などの導入により、自社の技術を新しい産業領域に展開したいとお考えの方
●新素材の開発、設計業務に携わる方
カリキュラム内容と日程
1月29日(火)難削材・高機能材料のハイパフォーマンス加工技術 | ||
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10:00~12:00 | 難削材加工技術の原理と基礎 | |
工具への負担が大きく、工具寿命への影響が大きい難削材。素材の特徴を把握しつつ、加工の際に何を注意すべきか、対策のポイントと高速化、高能率化を実現する方法を中心に、新しい開発動向を含めて解説します。 |
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東京電機大学 特別専任教授(東京大学名誉教授) 帯川 利之 氏 | ||
13:00~15:00 |
多機能工作機械による難削材の高速加工 | |
チタン合金やインコネルなどを高速・高能率かつ低コストで加工するには?多機能工作機械の構造やメ |
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東京農工大学 大学院工学研究院 教授 笹原 弘之 氏 | ||
15:15~17:15 |
難削材加工-精密超音波楕円振動切削と、びびり振動の抑制 | |
金型材料・単結晶材料などの難削材の精密加工が可能な「楕円振動切削」を紹介します。併せて、難削材加工の際に発生しやすいびびり振動の抑制法の基礎について解説します。加工機の精度向上に、重要な示唆を与える内容です。 |
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名古屋大学 大学院工学研究科 教授 社本 英二 氏 |
1月30日(水)難削材・高機能材料の高付加価値加工技術 | ||
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10:00~12:00 | ナノプレシジョン加工 | |
ELID研削法等を用いたナノスケールの精密加工法や最新の表面改質技術を解説します。高機能の非球面光学レンズなど、硬脆材への適用事例から、技術の可能性を検討します。 |
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国立研究開発法人 理化学研究所 大森素形材工学研究室 主任研究員 大森 整 氏 | ||
13:00~15:00 |
IoT世代の加工技術ー「センサレス加工」を中心に | |
新しい制御理論と機構に基づき、特別なセンサを搭載せずに精密加工を実現するセンサレス加工機。その知的な工作機械の原理としくみ、ならびに実際の加工の場面での適用事例などを含め、難削材加工での可能性を解説します。また、単結晶蛍石の超精密切削などの最新の話題について、別途紹介します。 |
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慶應義塾大学 システムデザイン工学科 准教授 柿沼 康弘 氏 | ||
15:15~17:15 |
複合材料の高精度切削加工 | |
用途が急速に拡大しているCFRP。単体の加工が難しいだけでなく、チタン合金などの他の難削材との重積材では、加工の総合力が求められます。加工技術はどこまで進化したか、材料特性をよく把握し、付加価値の高い加工技術を開発するためのヒントなどについて解説します。 |
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東京電機大学 工学部・機械工学科 教授 松村 隆 氏 |
カリキュラム編成者からのメッセージ
金属や複合材料の加工に不可欠な「削る技術」は、新素材の開発や、新たな産業領域の拡大に伴い、常に新たな課題に直面しています。近年、製品開発や技術開発に、「省資源」、「環境配慮」、「省エネルギー」の視点は、「当たり前」のこととなり、自動車・航空機産業などの分野では、軽量化とともに強度、耐熱性、機能性向上の要求がさらに拡大しています。しかし、こうして開発された材料はその特性ゆえに、予想外の加工上の困難さを生じています。
一方、エレクトロニクス機器、バイオ・医療分野をはじめとする産業領域では、製品の小型・軽量化と高機能化・高精度化が同時に要求されます。微小なスペースに機能を高密度に搭載するには、マイクロからナノオーダーの微細加工技術を確立し、加工対象材料に固有の性質やマクロスケールでは出現しえない材料特性も把握した上で加工を行う必要があります。適切な加工法や精度向上には、開発コスト等の問題も含めて多くの課題が残されています。
本コースは、こうした課題をとらえ、複合材、硬脆材などを含む“難加工材・高機能材”の精密切削・研削技術について新たな視点から学習することを目的に編成しました。2日間の日程を、「高精度なハイパフォーマンス加工技術」と「高付加価値・マルチファンクション加工技術」のテーマで構成し、それらの加工に特有の課題とその解決に向けた新しい技術、複雑形状を実現する高精度な加工技術など、基礎から実際の適用事例まで理解することができます。また、硬脆材料や機能材料のための新しい加工技術も取り上げます。寸法精度、形状精度に優れ、ナノスケールの加工を高機能表面の創製に応用する新しい技術なども紹介します。
切削・研削加工業務を始めとする機械加工の新しい工法や、高精度・高精密の表面加工技術、MEMS・マイクロデバイス等の微細加工技術の開発に携わる方に役立つ内容となっています。高品位・高精度の加工技術を開発し、「技術提案型」企業として新たな発展を目指すみなさまにぜひお薦めしたい講座です。
受講料(消費税込)
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所
後援・協賛(一部申請中)
(公社)砥粒加工学会, (公社)精密工学会, (社)日本鉄鋼協会, (一社)日本塑性加工学会, (公社)日本材料学会, (一社)日本原子力学会,(社)日本鋳造工学会, (一社)日本複合材料学会, (社)日本溶接協会,(一社)資源・素材学会, (社)プラスチック成形加工学会, (公社)応用物理学会, (一社)高分子学会, (一社)型技術協会, (公社)日本セラミックス協会, (一社)化学とマイクロ・ナノシステム学会, 日本シミュレーション学会, (一社)日本鍛造協会, (公社)計測自動制御学会, レーザ加工学会, パワーエレクトロニクス学会, ダイヤモンド工業協会, (一社)電気学会, (一社)表面技術協会, (公社)日本表面科学会, 川崎商工会議所, (株)ケイエスピー