RoHS/REACHに対応する自律的マネジメントシステムの構築コース 応用編、実践編
日時
【応用編】2019年 10月 9日(水) 10:00~17:00
【実践編】2020年 1月 15日(水) 10:00~17:30、2020年 1月 16日(木) 9:30~17:00
募集人員
【応用編】50名(先着順にて承ります。)
【実践編】20名(先着順にて承ります。)
対象者
【応用編】
・過去に本講座を受講したことがある方
・一定レベルの知識を有する方
・実務経験者
【実践編】
・実務経験者(原則として導入編または応用編の受講者)
受講料(消費税込)
一般 |
KISTECパートナー団体会員 |
左記以外の神奈川県内企業 |
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応用編 |
6,000円 |
6,000円 | 6,000円 |
実践編 | 39,000円 | 31,200円 | 35,100円 |
開催場所
かながわサイエンスパーク内 講義室 (川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆ JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車
シャトルバス 5 分
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◆ JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分
「高津中学校入口」下車徒歩3 分
>> アクセスはこちら
内容
応用編:EU RoHS指令、REACH規則の動向や情報が少ないTSCA、Prop65やCLP規則の混合物登録などのアジア、アメリカ等の規制動向を解説します。化学物質規制法の基礎であるリスクの考え方、リスクマネジメントの進め方を紹介します。グループ演習では、小さな事例を多数検討し、考え方を整理していきます。
実践編:初日は法規制等の最新情報および、マネジメントシステムに必要な法規制の本質や論点、マネジメントシステムの統合で必要となるchemSHERPA、CEマーキングの技術文書の概要と順法確証や試験分析などの関連の諸情報を整理して解説します。2日目は、先進企業の事例を聞き、自社の相対的な位置を把握できるようにします。演習では、ケーススタディを通して、企業が何をすべきかを講師と受講生が討議を重ねて一緒に考えていく過程で、化学物質マネジメントシステムの構築や各種実務に直結するノウハウを徹底的に身につけます。
プログラム
応用編 | |
第1部 法規制の論点整理 | |
時間 | 内容 |
10:00~11:40(途中休憩含む) | (1)EU REACH規則、CLP規則及びRoHS指令の動向解説 ~何が変わったのか~ (2)アジアの化学物質規制法 C-REACH、K-REACH、台湾REACH、アセアンの規制法 EU REACH規則と同じと違い |
12:40~15:05(途中休憩含む) | (3)アメリカ、カナダの化学物質規制法 TSCA、CPSIA、Prop65、有害物質規制、EUとの同じと違い (4)中国RoHS(II)管理規則の重要事項の解説 実施規制や順法管理の要求の紹介、EU RoHS指令と同じと違い (5)韓国、アセアンGCC、EEUなど世界のRoHS法 EU RoHS指令と同じと違い |
第2部 リスクマネジメントの基礎と手法 | |
15:15~17:00(途中休憩含む) | (6)CAS(Compliance Assurance System)の基本要素 とISO9001の要求事項の関係 (7)CASの演習 QA体系図へのRoHS指令の要求の統合 |
実践編 |
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第 1 日 1/15(水)10:00~17:30 関連法規制の本質解説 |
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10:00~10:15 | オープニング、オリエンテーション |
10:15~11:00 | (1)主要法規制の論点整理① EU REACH規則、RoHS(II)指令 |
11:05~11:50 | (2)主要法規制の論点整理② アメリカ、アジア(中国、韓国、日本、 台湾)、アセアンの規制法 |
12:50~13:35 | (3)CAS(Compliance Assurance System)をベースとした 技術文書(Technical Documentation)の構成 |
13:40~14:25 | (4)chemSHERPAの概要 複合化の事例・デモ |
15:10~15:55 | (5)新たな規制物質の動向 |
16:00~16:45 | (6)規制物質と分析方法 |
16:50~17:30 | (7)施設見学・分析機器により測定デモ |
第 2 日 1/16(木)9:30~17:00 グループ演習 |
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9:30~9:45 | オープニング、昨日の振り返りと本日の予定確認 |
9:45~12:00(途中休憩含む) | (1)先進企業の事例紹介 川上、川中、川下企業3~4社からの取組事例紹介/全体討議 |
13:00~14:00 | (2)技術文書の作成方法とエビデンスの決定の演習 |
14:05~16:30(途中休憩含む) |
(3)CASとTDに関するグループ演習 事例検討1(事例検討の進め方の説明)/事例検討2(答えのない事例) |
16:30~16:50 | (4)グループ発表 |
16:50~17:00 | (5)総括とクロージング |
カリキュラム編成者からのメッセージ
企業にとって順法は最大の経営課題です。ただ、環境関連規制への順法は「リスクベース」で、かつ自社工程だけでなく商品の使用、廃棄後まで「ライフサイクル全般」について考慮することが求められます。基準は企業が自ら設定しなくてはなりません。一方、EU RoHS指令やREACH規則の要求事項は変化しています。EUを先行モデルとしているアジア諸国も規制強化をしてきており、EU同様に要求事項は改定されています。これらの変化、変更は時期や内容が異なるため、企業はその対応に追われています。個々の法規制を見ると課題が増えてきます。世界で起きている法規制はルーツがあり、一定の流れがあり、この流れを理解すると、課題が整理され、次の変化も予測できてきます。
多くの企業は順法確認を自社あるいはサプライヤの検査で行うことを求めています。検査での順法確認を仕組み(システム)で保証することへのシフトをこの講座で理解していただきたいと思っています。検査をしないで順法をどのように管理するかは悩ましいところであり、しかも「リスクベース」での対応ですので、企業自らの方針や理念を持って対応することが求められます。経営管理システムに具体的に環境関連規制の順法システムを組み込んで統合管理することの糸口を感じ取ることをこの講座では狙っています。統合的な順法システムは、最初の負担は大きいのですが、その後の変化への対応負担が減少します。
このような考え方で、今年度も、企業において求められる担当者の育成を支援いたします。「基礎知識を持ち」「本質を理解し」「変化を知る」ことは、担当者が自ら考えられるようになるために必要なスキルです。具体的な課題をテーマにして講義と演習を通して、リスクマネジメントに必要な判断力を養います。最終的には、法規制の変化に揺り動かされることがないリスクベースの自律的マネジメントシステムを構築し、運用することが目的です。
応用編では、顧客から問い合わせが多いEU以外のアジアなどの規制動向の解説と法規制の基本のリスクとリスクマネジメントについて、ディスカッションで考えていただきます。
実践編では、リスクベースでのマネジメントシステムの構築、既存マネジメントシステムの統合の進め方を説明します。CASを構築するうえで、必要となる法規制、情報伝達スキーム(ケムシェルパ)などをご説明します。また、自社システムを構築するうえで、他社の考え方を知りたいものです。先行企業の事例発表や事例検討などを参考に、自社の取り組みを具体化していただけるようにします。
7月に開催した導入編と応用編、実践編は関連していますので、連続して受講することをお勧めします。各講座ともに、質疑応答、個別相談の時間も設けておりますので、技術・経営の両面から専門家のアドバイスを受けられます。多数のご参加をお待ちしております。
一般社団法人 東京環境経営研究所 理事長、一般社団法人 産業環境管理協会 技術参与
松浦 徹也 (中小企業診断士・環境計量士)
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*申込締切後、受講決定者には受講票・受講料請求書等の必要書類をお送りします。
*申込締切り後でも、定員に余裕がある場合は申込を受付けられる場合がありますのでお問合せください。
*FAXでお申し込みの場合は、お手数ですが、着信確認のお電話をお願いいたします。
*やむを得ない事情により、日程・内容の変更や中止をする場合があります。
【個人情報の利用及び提供の制限】
- 申込書にご記入いただいた個人情報は、当法人の事業等に関する情報の提供や参加者募集の案内等の範囲内で利用又は提供いたします。
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後援・協賛(一部申請中)
(一社)東京都中小企業診断士協会 (一社)電気学会 (公社)高分子学会 (一社)日本接着学会 (公社)日本材料学会 (公社)環境科学会 (公社)日本環境技術協会 日本複合材料学会 (一社)資源・素材学会 (一社)日本エネルギー学会 (一社)エネルギー・資源学会 (公社)電気化学会 (一社)電子情報通信学会 (一社)表面技術協会 (一社)電子情報技術産業協会 (社)日本電子回路工業会 (一社)エレクトロニクス実装学会 (公社)精密工学会 (公社)自動車技術会 (一社)日本自動車部品工業会 川崎商工会議所 (株)ケイエスピー
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
お問い合せ
TEL : 044-819-2033 FAX : 044-819-2097
E-mail:ed@newkast.or.jp