特定悪臭物質22種をはじめ各種臭気成分の分解試験やGC/MS等による分解生成物の確認
特定悪臭物質22種をはじめ各種臭気成分の分解試験やGC/MS等による分解生成物の確認
臭気物質濃度の減少と、分解生成物のCO₂濃度の上昇から、性能を評価
臭気物質:所定濃度,
水蒸気濃度:1.56 %(湿度50%),
流量:1.0 L/min,
温度:25.0±2.5 ℃
- 図1 光触媒フィルターによる臭気成分分解評価装置
特定悪臭物質22種をはじめ各種臭気成分の分解試験やGC/MS等による分解生成物の確認
化合物によって、除去率が大きく違うことがわかる。この理由として、光触媒表面への化合物の吸着特性の違いがあげられる。つまり、比較的吸着しやすいメチルエチルケトン(図2)(図4)などは除去率が高いが、吸着しにくいノルマルヘキサン(図3)の除去率は低いと考えられる。
また、イソプロピルアルコールのように、除去率が高くても、最終分解生成物であるCO₂まで分解が進まない化合物もあった(図5)。
これも、分解生成物の光触媒表面への吸着特性の影響が考えられた。実際の空気清浄機等の設計方針を立てるうえで、どんな臭気成分をターゲットとし、どのレベルまで分解するか、目標設定が重要であることを示唆している。
- 図2 メチルエチルケトンの光触媒フィルターによる分解挙動のGC/MSによる評価結果
- 図3 ノルマルヘキサンの光触媒フィルターによる分解挙動のGC/MSによる評価結果
- 図4 混合キシレンの光触媒フィルターによる分解挙動のGC/MSによる評価結果
また、イソプロピルアルコールのように、除去率が高くても、最終分解生成物であるCO₂まで分解が進まない化合物もあった(図5)。
- 図5 イソプロピルアルコールの光触媒フィルターによる分解挙動のGC/MSによる評価結果(アセトン生成の評価結果も含む)
これも、分解生成物の光触媒表面への吸着特性の影響が考えられた。実際の空気清浄機等の設計方針を立てるうえで、どんな臭気成分をターゲットとし、どのレベルまで分解するか、目標設定が重要であることを示唆している。
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料金表 (試験計測料金)
項目番号 | 項目 | 単位 | 手数料 |
---|---|---|---|
K3120 | その他光触媒性能試験 | 1時間につき | 6,600 |
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