光触媒による温室効果ガス浄化の研究

機械・材料技術部
海老名
令和6年度
  • バイオ
  • #技術開発受託
  • #研究開発

支援先企業:株式会社いすゞ中央研究所
KISTECの支援メニュー:技術開発受託(令和6年度)

推定反応メカニズムと試験の様子
(左)推定反応メカニズムと(右)試験の様子

製品化への課題

亜酸化窒素(N2O)は強力な温室効果ガスであり、二酸化炭素やメタンと同様に排出抑制や除去技術が課題です。金属担持酸化チタン(TiO2)によるN2Oの光触媒分解反応は、環境負荷の低い有望な除去方法の一つです。温室効果ガス対策への光触媒の活用には、実用性や耐久性について更なる研究が必要とされています。

KISTECの支援内容

KISTECでは、光触媒の合成とN2O分解性能試験を行いました。合成したAg-TiO2は還元雰囲気下において、他の試料に比べて高いN2O分解性能を示しました。また、長期大気保管での性能の劣化はほとんどなく、分解性能は反応条件に依存することが分かりました。今後も材料の開発と並行して、反応条件の最適化や大気下における実証試験を進めます。