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2025年9月12日
超音波映像装置による分析事例(金属)
超音波映像装置は、金属やプラスチックなどの様々な材料・構造物の内部欠陥について、超音波により非破壊検査できる装置です。(ただし、測定中はサンプルを水の中に入れておく必要があります。)

写真1 測定の様子
ある金属板(260mm×260mm×2mm厚の薄板)について、金属板の内部にどのように不純物が含まれているかを調査しました。
超音波映像装置により、20MHzトランスデューサーを用いて測定したところ、音響インピーダンスの小さい不純物が存在することを示す欠陥エコーを検出することができました(図1)。

図1 測定結果(エコー)
また、0.1ミリ程度の大きさの不純物が金属中に点在して存在することがわかりました(図2)。これらの結果から、この不純物は金属板内部の図3に示す位置に存在するものと推測されます。

図2 測定結果(画像)

図3 サンプルの断面模式図
このように、超音波映像装置により金属板の内部に存在する不純物の様子を推定することができました。
使用機器
ご利用方法
依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)で利用できます。