材料に吸着した臭気成分等の分析試験法およびその可視光応答光触媒による分解性能試験法の確立

川崎技術支援部
溝の口
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研究期間:平成29 年4 月~   
実施場所:溝の口支所
研究担当:川崎技術支援部 材料解析グループ

研究概要

光触媒を用いた空気清浄器の普及によって、空気中の臭気成分等が光触媒で分解できることはよく知られています。しかし、壁紙や衣服などに吸着した臭気成分等が、光触媒でどれだけ分解できるかについては、光触媒JIS 試験でも評価法が定められておらず、あまり報告もありません。そこで、可視光応答光触媒を担持した不織布を試作し、たばこ煙を吸着させ、その吸着がどの程度分解できるか、GCMS 分析等で評価しました。

試作した可視光応答光触媒担持不織布の外観写真とSEM像
図1 試作した可視光応答光触媒担持不織布の外観とSEM 像

試作した可視光応答光触媒担持不織布は、吸着臭の脱臭に一定の効果があることを確認しました。なお、本研究成果は東京理科大学と共同で論文等として発表予定です。

可視光応答光触媒担持不織布の吸着成分分解性能評価方法の図
図2 可視光応答光触媒担持不織布の吸着成分分解性能評価方法
GCMS 分析による臭気成分分解性能の評価のグラフ
図3 GCMS 分析による臭気成分分解性能の評価