外部電源不要かつ接触位置検出,力検出が可能な柔軟性のある 電子人工皮膚「eee-Skin」(トリプルイースキン)の量産化技術の確立

電子技術部
海老名
  • 電子材料
  • 電気・電子製品
  • #事業化促進研究

株式会社マルサン・ネーム、東京科学大学、KISTEC 電子技術部

 医療・福祉の現場や生産現場などをはじめとして、人と協働するロボットの導入が拡大しています。このようなロボットには、人に対する安全性の確保(接触時に即停止など)が必須とされますが、安全性の確保に不可欠な接触検知(静電容量式、圧電式センサ等)には、多くの配線(回路)や外部電源が必要、センサの柔軟性が乏しい等の課題がありました。
 本研究では、東京科学大学が有する、接触位置検出が可能で柔軟性があり、外部電源も不要なセンサに関する研究シーズとKISTECの成膜・材料関連技術や信頼性評価技術を活用しつつ、株式会社マルサン・ネームが主体となって、新たなセンサ(電子人工皮膚「eee-Skin」(トリプルイースキン)、図の「製品化」・「量産化」に取り組んできました。
 昨年までの2年間では、メンブレンスイッチ(従来品)の製造方法を変更することなく製作が可能な「自己発電」するスイッチの試作を行いました。計画の最終年度となる令和7年度は、「自己発電」するスイッチの事業化とともに、柔軟性を持つ電極層の改良と位置検出性能の向上に取り組みました。その結果、柔軟性を持つ電極層の改良には課題が残りましたが、発電・位置検出・柔軟性の各機能に特化した試作・評価を進めました。
 今後は、伸縮性材料による位置検出性能の向上と製品化を目指すとともに、位置検出機能を省略した「人工皮膚センサ」についても実用化を進める予定です。