ダイクロイックプリズム(3色分解プリズム)の透過率測定

紫外・可視分光光度計を使用すると、どのような光が透過・反射しているのかがわかります。

<使用機器>
紫外・可視分光光度計 日立ハイテクサイエンス UH-4150

特定の波長の光を反射し、その他の波長の光を透過するダイクロイックミラーという光学部品があります。
この機能を組み合わせてプリズムにしたものがダイクロイックプリズムです。
入射した光をRGBの3色に分解してそれぞれ別の方向へ振り分けるもので、3CCDビデオカメラなどに内蔵されています。
今回は、透過してきた光を測定してRGBに分離されていることを確認してみました。

図1 ダイクロイックプリズムの構造
図1 ダイクロイックプリズムの構造

A, B, C 3個のプリズムから構成されています

図2 ビデオカメラから取り出した状態のダイクロイックプリズム
図2 ビデオカメラから取り出した状態のダイクロイックプリズム

図3 ダイクロイックプリズムの外観
図3 ダイクロイックプリズムの外観

測定の際はプリズムの面と検出器の位置をきちんと合わせないと透過率が低くなってしまうため、検出器の移動中心にプリズムの中心を合わせられるような回転固定台を作製しました。
その結果、入射光がRGBに分離されていることがわかりました。

図4 各出射面からの分光透過率