「毛髪再生医療実証」グループの景山達斗常勤研究員が文部科学大臣表彰を受賞しました!

科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を表彰する「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の受賞者が、令和7年4月8日文部科学省から発表され、KISTECから「毛髪再生医療実証」グループの景山達斗常勤研究員が受賞しました。

景山達斗氏の顔写真

4月15日(火)表彰式

「毛髪再生のための組織工学技術に関する研究」

毛髪再生医療は、従来の薬剤治療や植毛治療では難しいと考えられていた「毛髪の総本数の増加」を可能とする画期的な治療法です。しかし、再生医療に用いる移植組織の作製技術は十分に確立されておらず、毛包の組織工学技術の創生が社会実装に向けた急務の課題でした。

景山研究員は、毛の元となる組織「毛包原基」を簡便かつ大量に作製する組織工学技術を複数開発し、作製した毛包原基が毛髪再生に適した移植組織であることを動物実験で明らかにしました。さらに、毛を生み出す器官である「毛包」を高効率(~100%)に生体外で作製する技術を開発し、再生毛包を植毛するという新規の毛髪再生アプローチを世界に先駆けて提案しました。

本研究成果は、毛髪再生医療を実現する上で不可欠な毛包の組織工学技術になりうると期待されます。

受賞者:景山 達斗 常勤研究員

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