令和4年度新規導入機器のご紹介

ガスクロマトグラフ質量分析装置（Gas Chromatograph Mass Spectrometer：GCMS）は、ガスクロマトグラフ（GC）と質量分析計（MS）が一体化した装置です。

試料中に含まれる複数成分からなる揮発性有機化合物をGCで単一成分に分離し、その成分の質量スペクトルをMSで取得することにより、成分の化学構造（定性）、各成分の量（定量）を調べることができます。

※本装置は令和4年度に公益財団法人JKAによる補助を受けて導入しました

冷熱衝撃試験機は、試料に低温と高温のストレスを素早く繰返し与え、周囲温度変化や自身の発熱によって生じる膨張・収縮に対する信頼性を評価する装置です。

オプションの導体抵抗評価システムと併用することにより、冷熱衝撃試験時に、はんだ接合部やコネクタ接続の導体部等に亀裂が生じた際の抵抗変化と温度との関係も測定可能です。

※本装置は令和4年度に公益財団法人JKAによる補助を受けて導入しました

吸音率測定システムは、吸音材や遮音材などの音響材料の垂直入射吸音率や透過損失を測定する装置です。

垂直入射吸音率・特性インピーダンス・伝搬定数の測定に加え、垂直入射透過損失の測定、実験や計算で求めた特性インピーダンス及び伝搬定数を用いて吸音率・透過損失の予測計算も可能です。

赤色レーザおよび青色LEDを粉末サンプルに照射し、回折と散乱パターンから粒径分布を求める装置です。

通常の湿式および乾式測定ユニットに加えて、有機溶媒測定に力を発揮する小容量ユニットや、濃厚サンプルを希釈なしで測定できる高濃度セル、さらに湿式測定と同時に粒子画像を取得できるイメージングユニットなど、幅広い計測オプションを備えています。

対象となる粒径範囲は、主に0.1マイクロメートル～1ミリメートルです。