首都圏モビリティEMC技術研究会-実験会を通じた技術交流ネットワークの創出-|KISTEC NEWS online#7

電子技術部 電磁環境グループ
 土屋 明久

 昨今、電磁波ノイズの抑制や耐性への要求が急速に高度化する中、首都圏モビリティEMC 技術研究会(Metropolitan Mobility EMC : MMEMC)は技術者育成と業界活性化を目的とした活動を行っています。当研究会は現場の課題解決や、若手育成を重視しており、共同実験や勉強会を通じて知識・経験の共有を促進するとともに、産学公連携で技術交流のネットワーク構築を行い、自動車・航空宇宙・鉄道・船舶・医療機器など幅広い分野における試験方法の追求やノイズ対策技術の普及・標準化支援を実現しています。昨年11月28日(金)に第6 回実験会を実施しましたので、その内容について報告いたします。

目次

KISTEC NEWS online #7|vol.35(2026年3月発行) 特集


Q. 研究会について

 首都圏モビリティEMC技術研究会(MMEMC)は、自動車分野に限らず様々な分野における電磁両立性(EMC)の技術者育成と業界活性化を目的とした研究会です。 
 現場重視の課題解決型アプローチで共同実験・勉強会を開催し、知識共有・産学公連携を推進しています。
 また、企業・大学・公的機関のネットワーク構築により、ノイズ対策技術や試験手法の普及と標準化支援を行っています。

Q. これまでの活動実績

 研究会は2023年10月に発足し、年2回のペースでモビリティ分野における講演会及び実験会を開催してきました。
 これまでに実施したテーマは「車両のEMC評価」、「半導体EMC に関する国際規格と、半導体等価性評価法への活用」、「ESD※1試験方法についての実験」、「CISPR※225 エミッション測定の注意点と今後の課題」、「車両EMC 規格に関する最新動向」、「FFT レシーバーワークショップ」など多岐に渡ります。


(関連:写真1~5)

Q. 第6回実験会について
 また、今後の展開などがあれば教えてください。

 第6回実験会では、試験品質の一層の向上を目的として、近年注目されている携帯無線機/ 近接照射試験(国際規:ISO※3 11452-9)の影響評価に関する実験を実施しました。併せて、従来から広く用いられているものの、正しい試験方法の理解が難しい過渡電気伝導妨害試験(国際規格:ISO7637-2/3)についても、実機を用いた実験を行いました。当日は、社内でEMC 試験に従事する多くのエンジニアにご参加いただき、活発な議論が交わされました。その結果、会合は終始活気にあふれ、盛況のうちに終了しました。
 様々な産業分野で、AI の進展とともに技術は急速に変化し続けています。こうした中、EMC 試験への適合は必須条件となっており、人材育成や知識共有の重要性が高まっています。MMEMC は現場を重視した課題解決型アプローチのもと、会員向けに共同実験や勉強会を開催するとともに、産学公連携によるネットワーク構築を推進してきました。今後はこれらの取り組みを軸に活動を継続し、業界全体への波及効果の創出を目指します。


用語解説

  •  ESD 静電気放電:Electrostatic Discharge
  •  CISPR 国際無線障害特別委員会
  •  ISO 国際標準化機構

KISTEC NEWS online #7|vol.35(2026年3月発行) 特集

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  • 設備ナビ:走査型プローブ顕微鏡
  • 技術部紹介:高集積化デバイスの”熱”問題を解決するマルチスケール熱伝導率評価支援の開始
  • インフォメーション:見て、歩いて、聞いてみよう!KISTEC施設公開デー2026/第40回「神奈川工業技術開発大賞」受賞技術・製品が決定しました/研修・教育講座のご案内

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