多接合太陽電池の分光感度測定
多接合型(積層型, タンデム型とも呼ばれる)太陽電池は、吸収波長の異なる太陽電池を複数積み重ねて広範囲の光を電気に変換できるように設計された太陽電池です。
全体の分光感度を一度に測定することができないため、測定対象以外の層を励起するような光学フィルターを選択して個別に測定をおこなう必要があります。
分光感度測定装置とフィルターを組み合わせることで、多接合太陽電池の分光感度を測定することができます。
使用機器
分光感度測定装置 分光計器株式会社 CEP-2000MLQR
![Top層の分光感度測定結果
バイアス光:白色光 + 690nm以下カットフィルタ](/kistec-manage/wp-content/uploads/KD3PF605_001.png)
バイアス光:白色光 + 690nm以下カットフィルタ
![Middle層の分光感度測定結果
バイアス光:白色光(フィルタなし)](/kistec-manage/wp-content/uploads/KD3PF605_002.png)
バイアス光:白色光(フィルタなし)
![](/kistec-manage/wp-content/uploads/KD3PF605_003.png)
バイアス光:白色光 + 400~900nmバンドパスフィルタ
![](/kistec-manage/wp-content/uploads/KD3PF605_004.png)
3層を合わせるとかなり広い範囲の光を電気に変換できていることがわかります