JKA人材育成等補助事業

デジタルトランスフォーメーション時代の企業人材に必要なデータリテラシー探求事業

実施期間:令和3年4月~4年3月(令和3年度)

担当部署:人材育成部、情報・生産技術部、企画部

事業概要:

 DX時代において、企業の研究開発や経営環境は変革を迫られており、中小製造業にとってはデータサイエンス・AIなどデータリテラシーの備わった人材の育成が喫緊の課題となっています。地方公設試は中小製造業の人材育成を担っており、そのための新しいテクノロジーを習得するメニューを常に提供できる体制の構築が求められています。本事業では、中小製造業の課題を明らかにし、新しいDX時代に必要な教育カリキュラムを作成し、育成できる内容のメニューを提供することです。

 本事業では、計測自動制御学会産業ネットワーク・システム部会の支援を得ながら、共同で県内中小企業4社に対してヒアリング調査を実施しました。調査を通して、中小企業に取り巻く環境が深刻で、データサイエンス・AI人材の獲得はほぼ難しい状況に直面しており、公的機関による人材育成が期待されていることが明らかになりました。さらに、近年のIoTの取り組みでデータの取得はある程度進んだが、これをいかに活用するかのところで壁にぶつかっています。すなわち、データの見える化、さらにデータサイエンスやAIによる有用な知識の抽出が大きな課題となっています。

 これらの課題を解決するために、技術のある社員にデータサイエンス・AIの教育が有用であるため、大学の有識者にこの分野における教育カリキュラムを作成してもらい、来年度以降に教育講座として実施することとしました。データサイエンス・AIの分野が大変広いため、通信、深層学習、統計基礎、AI全般などを予定しています。

 さらに、普及事業として、DX推進フォーラムを2回開催しており、5G/ローカル5G、AI教育の大学と企業の先進事例をテーマに紹介しました。(写真)はフォーラムの風景です。さらに、教材の一部を自組織で作成しており、ラズベリーパイとセンサーの組み合わせによるIoTデータ取得や基礎統計量の算出などを試行セミナーとして開催しました。

開催実績:

三宅教授(東工大)によるデータサイエンス・AIの講演(第1回 DX 推進フォーラム)
演習:ラズベリーパイとセンサー
演習:IoTデータ取得や基礎統計量の算出
JKAロゴ
JKA補助事業の概要はこちら(外部リンク)

人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
以下お問い合わせフォームをご利用の場合は、
「講座・研修に関するお問い合わせ」をお選びください。