高分子材料を進化させる表面・界面制御解析の最前線
~高分子材料の構造解析と機能評価の最前線へ~

■ 講義日程
令和8年2月6日(金) 10:00~17:20
■ 定員
20名
■ 受講料
26,000円(税込み)
■ 対象者
● 表面・界面の構造や物性について、より詳しく知りたい高分子材料の研究開発者
⇒材料を合成しても、どんな測定(依頼)をしたら良いか悩みをお持ちの方
● 高分子(化学)について、より詳しく知りたい分析研究者
⇒材料開発者の期待する結果がわからず、適切な試料や測定手段・条件の設定が難しい方
● 社内の分析技術では解決できない課題をお持ちの研究開発の若手リーダー
・・・メーカー・ユーザー いずれの方も承ります。
■ 会場
かながわサイエンスパーク(KSP)内 201講義室 (川崎市高津区坂戸3-2-1)
JR南武線「武蔵溝ノ口」駅・東急田園都市線「溝の口」駅下車、シャトルバス 5 分
※感染症対策を実施の上で開催いたします。 感染症対策の詳細を見る
■ カリキュラム
| 10:00~ 12:00 | バルク・表面・界面の高分子 東京大学 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 特任教授 川口 大輔 氏 撥水・撥油性や接着など、高分子材料の表面・界面で発現する機能は多くあります。表面および界面は異種媒体と接しているため、バルクとは異なるエネルギー状態にあります。それでは、表面・界面における分子鎖はバルクと比較してどう異なっているのでしょうか?本講義では、以下の講義の基礎となる、バルク・表面・界面における分子鎖の描像を共有します。また、表面界面の解析技術の基礎についても紹介します。 |
| 13:00~ 14:30 | 高分子の機能と表面・界面・薄膜の構造解析 立教大学 理学部 化学科 教授 永野 修作 氏 機能性高分子の開発において、表面・界面・薄膜の構造解析はきわめて重要となります。本講義では、高分子液晶薄膜の配向構造や電子・イオン伝導性高分子薄膜の構造解析、光応答性高分子液晶薄膜の動く表面、高分子単分子膜の表面モルフォロジーなど、当研究グループの機能性高分子薄膜の研究例から、どのような目的のためにどのような表面・界面・薄膜の解析手法を活用したか、様々な事例を紹介いたします。 |
| 14:40~ 16:10 | 量子ビームで機能発現を可視化する~放射光・中性子ビームの活用事例と測定手法~ 一般財団法人 総合科学研究機構 次長 三田 一樹 氏 高分子材料の性能は、ナノ〜ミクロンスケールに渡る階層構造の制御によって初めて実現できます。中でも界面構造は特徴的な機能の鍵を握ると言えます。本講義では、実用材料における構造形成や発展を量子ビーム(放射光・中性子)による精密な計測で捉える実践を概説し、界面を含む階層構造と機能の相関に迫ります。計測の優れた分解能を活かした具体例から、評価指針と設計への展開を紹介します。 |
| 16:20~ 17:20 | 講義全体に対する質疑応答および、個別相談会 |
■ 本講座の狙い
高分子材料の構造解析と機能評価の最前線へ。
本講座では、バルク・表面・界面における高分子の構造と物性の関係を体系的に学びます。表面・薄膜の評価技術から、埋もれた界面の解析、放射光・中性子ビームの活用事例まで、最新の測定手法と応用技術を通じて、研究・開発に直結する知識とスキルを習得出来ます。
材料科学・高分子工学に携わる研究者・技術者に向けた講座となっています。
未来の高機能材料設計に貢献する、実践的かつ理論的な知見を提供致しますので、是非ともご受講ください。
人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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