セルロースナノファイバーの真価

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諸事情により延期になりました。日程を再度調整し、改めてご案内いたします。

開講期間: 2022年12月1日(木)10:30~16:30 <1日のみの開催> 

募集人員: 25名  先着順にて承ります。

会場: かながわサイエンスパーク内 講義室  (川崎市高津区坂戸3-2-1)
Map・アクセス詳細はこちら

◆ JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車
 シャトルバス 5 分

◆  JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分
  「高津中学校入口」下車徒歩3 分

対象者
企業、研究機関等にご所属で、

・紙、繊維、ポリマー等を使った新素材開発に携わる方
・紙、繊維、ポリマー等の成形加工に携わる方
・エレクトロニクスデバイスの設計、開発、実装などに携わる方
・表面処理、塗料などの開発、製造に携わる方 ・・・・など

★このような課題をお持ちの方にも★

・セルロースナノファイバーを扱っているが最適化で行き詰っている
・新規参入を検討しているが何から始めたらよい?
・セルロースナノファイバーの特徴と扱い方のコツは?
・どのセルロースナノファイバーを試したらよい?

受講料(消費税込み)
23,000円

開催のご案内

 多くの人が模索するセルロースナノファイバーの用途開発。軽くて強いだけではない機能も明らかになってきたいま、期待される応用分野も多岐にわたろうとしています。今回は昨年開催した同講座の続編として、触媒材料、細胞培養基材、センサデバイス、キャパシタへの適用事例に焦点を当て、材料の調整、性能評価について詳しく解説します。さらにCNF強化樹脂を効率的に製造する方法として高度化が進む「京都プロセス」について取り上げます。

 セルロースナノファイバーは、特有の優れた性質を持つだけでなく、持続可能な資源である木材を原料とするため石油を原料とする材料の代替としても期待されています。微細繊維を得るための画期的な方法が見出されてから十数年が経ちました。しかし、その扱い難さから課題も多く、特長を最大限に活かし、弱点を克服するためには、さらなる物性理解と調整方法の確立が必要です。また、セルロースナノファイバーには様々な種類があり、製造方法によって性質が異なることも考慮しなければなりません。

 セルロースナノファイバーの理解を深め、多彩な応用事例の実際を知ることで、今後の研究開発のヒントを得ていただければ幸いです。研究の最新動向と将来性を確かめたい方にもお薦めしたい講座です。

カリキュラム内容と日程
■10:30~12:00(90分)
「セルロースナノファイバーの界面ナノ構造が機能の主役となる触媒・バイオメディカル材料の開発」  
  • セルロースとCNFの違い、優位性と可能性
  • 製造法の違いがもたらす界面特性とメリット・デメリット
  • CNFを触媒反応場とするファインケミカル合成応用
  • CNFを生体相互作用場とする幹細胞制御培養基材
  • CNFと生態系との関わり:持続可能性と脱炭素社会

講師
九州大学 大学院農学研究院
教授 北岡 卓也
●プロフィール
1995年 東京大学大学院農学生命科学研究科林産学専攻修士課程修了後、大蔵省印刷局、九州大学農学部助手、助教授等を経て、2013年より現職。CNFの界面ナノ構造の特異性に着目した、新しい生物材料機能学の開拓を目指している。博士(農学)

■13:00~14:00(60分)
「セルロースナノファイバーのセンサデバイスへの応用および電気泳動的配向・高次構造制御」
  • 電子デバイス応用を指向したCNFの調製
  • CNFを主材料とした環境調和型センサデバイス
  • 吸水特性を活かした電子回路保護膜
  • CNFの電気泳動堆積現象を利用した高次構造制御および応用

講師
大阪大学 産業科学研究所
助教 春日 貴章
●プロフィール
2014年 香川高等専門学校電子工学科卒業後、同専攻科にて画像処理や放射線遮蔽シミュレーションの研究開発に取り組む。2017年より大阪大学能木研究室にてペーパーエレクトロニクス・分解性センサデバイスの研究を開始。2022年 大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了。同年より現職。博士(工学)

■14:15~15:15(60分)
「日本製紙の変性セルロースと変性セルロースナノファイバーの用途事例」
  • 変性セルロースと変性CNFについて
  • TEMPO酸化CNFの用途事例
  • CM化CNFの用途事例
  • MFC(ミクロフィブリルセルロース)としての利用
  • 新たなCNFの特徴を活かした蓄電体の紹介

講師
日本製紙株式会社
富士革新素材研究所
主任研究員 中谷 丈史
●プロフィール
2008年京都府立大学大学院農学研究科博士後期課程修了、同年 京都大学生存圏研究所研究員、2010年 京都大学生存圏研究所特定研究員、2011年 産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門特別研究員、2012年 日本製紙株式会社入社。現在の主な研究テーマはCNF関連の用途開発。博士(農学)

■15:30~16:30(60分)
「セルロースナノファイバー強化樹脂の開発」
  • CNF強化樹脂の製造方法 「京都プロセス」のメリット
  • CNF強化樹脂の性能と用途-強くて軽いだけではない機能も紹介
  • 実用化に向けた課題と課題解決

講師
地方独立行政法人京都市産業技術研究所
産業支援グループ ユニットリーダー 研究副主幹
仙波 健
●プロフィール
1998年 京都市工業試験場 (現 京都市産業技術研究所)入庁。2007年 京都工芸繊維大学 工芸科学研究科 博士 (学術)。専門は、プラスチック材料開発、プラスチック成形加工。

諸事情により延期になりました。日程を再度調整し、改めてご案内いたします。

人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
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