社会実装を目指すマイクロ流体デバイス

~プラットフォームテクノロジーとしての超微量分析ツール~

社会実装を目指すマイクロ流体デバイス 【対面講座】イメージ画像

令和4年度の募集は終了いたしました。

日時

令和5年 2月17日(金)

10:30~17:00

受講料

26,000円(税込)

定員

20名

先着順にて承ります。

会場

かながわサイエンスパーク内講義室(川崎市高津区坂戸3-2-1)
 Map・アクセス詳細はこちら

  • JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車 シャトルバス 5 分
  • JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分 「高津中学校入口」下車徒歩3分  東急バスのアクセスはこちら

※感染症対策を実施の上で開催いたします。 感染症対策の詳細はこちら

対象者(このような方にお勧めします)

≫企業、研究機関に所属し、以下の技術や事業の開発に携わる方。

  • マイクロフルイディクスを取り入れた超微量分析技術の実用化、産業応用を目指す方
  • コンパクトでクリーンな化学分析・化学合成のプロセス開発に携わる方
  • 超小型センサーやバイオチップなどの開発に携わる方
  • 創薬スクリーニング、細胞医療研究などにμ – T A S 技術を活かしたいとお考えの方
  • エレクトロニクスデバイスの設計、開発、製造、実装などに携わる方
  • 検査・化学分析等の業務に携わる方
  • 紙、繊維、ポリマーなどを使った新素材開発やセンサー等の用途開発に携わる方

カリキュラム

10:30~12:00
北海道大学
大学院工学研究院
生物機能高分子部門
教授 渡慶次 学

マイクロ流体デバイスシステムの社会実装を進めるために

~高性能プラットフォーム技術の「つなぎ方」

 マイクロ流体デバイスの「社会実装」が進められています。実験条件の精密制御、微量試料の精密ハンドリング、ハイスループット解析能など、マイクロ流体デバイスの特徴を生かすことが重要です。また、マイクロ流体デバイスの「前後」のプロセスまでを含むシステム化が必須です。そのためには「前後」のインターフェースの開発や他分野の技術連携も求められます。本講義ではまず、マイクロ流体デバイスの開発の潮流を、海外の動向も含めて解説します。さらに、今後社会実装を進める上で検討が必要なポイント、異分野との連携から生まれた産業応用事例(ワクチン&核酸医療薬品製造、スマート農業など)、マイクロ流体デバイスの新たな導入が期待される領域をお話しします。

13:00~14:30
北海道大学
大学院工学研究院
環境工学部門
准教授 北島 正章 氏

都市インフラの中に組み込むハイスループット定量PCR法

~withコロナ時代の新たな下水疫学調査技術

 新型コロナウイルスを下水から採取し、地域や公共的な施設における感染流行状況を迅速に把握して、公衆衛生管理に貢献する新しい研究が注目されています。下水中にごく微量に存在する新型コロナウイルスの検出、分析の段階でマイクロ流体デバイスも活躍しています。マクロスケールの都市インフラ設備にマイクロ流体デバイスはどのように組み込まれ、社会実装されるのか。前処理からデータ解析まで、一連のプロセスについてご紹介するとともに、今後の展望などをお話しします。

14:50~16:20
大阪大学
産業科学研究所
教授 谷口 正輝 氏

ナノポアによる1細菌・1ウイルス検出

~情報通信インフラとしてのスマートフォン+マイクロ流体デバイスで迅速化する公衆衛生管理

 「移動の自由」が叶えられ、人々の行動範囲が拡大するとともに、現代社会では病原体もまた急速に拡散し、感染症を広げていきます。世界中の至るところで細菌・ウイルスを検出し、その情報を共有する方法が確立されれば、感染症を初期段階で封じ込め、パンデミックの阻止に役立ちます。情報社会における「世界共通のインフラ」ともいえるスマートフォンに、電気デバイスとマイクロ流体デバイスの機能を組み合わせて搭載し、1個単位で細菌やウイルスを検出・識別する新たな手法の開発状況について解説します。高精度に検出・識別可能なこのデバイスシステムから取得したデータをAIを用いて解析し、感染予防に役立てるなど、情報ベースの社会実装に向けた展望などをお話しします。

16:30~17:00

質疑応答・ディスカッション

本講座のねらい

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生し、検査技術や創薬開発には多くの関心が寄せられています。たとえばワクチンや治療薬などの創薬開発はもとより、公衆衛生管理などにも新しいアプローチを投入し、簡便にしかも精度の高いデータを取得し、問題解決への迅速な対応につなげることが求められています。マイクロ流体デバイスは、これらの要求に答えうるポテンシャルを有しています。マクロスケールのワクチン・核酸医薬品の生産プロセス、社会インフラ、公衆衛生、スマート農業に、このマイクロ流体デバイスの技術を組み込み、データサイエンスをはじめとした技術領域と融合させながら「一連のシステム」として機能させると、どのようなことが可能になるでしょうか?
 本講座では、マイクロ流体デバイスの開発動向と社会実装の進展状況を概説し、注目の開発事例について化学分析、創薬、疫学調査、ヘルスケアの分野から詳説します。デバイスの「前」「後」に置かれる技術との「つなぎ目」にも注目し、プラットフォームテクノロジーとしてのマイクロ流体デバイスを「拡張」し、社会実装されつつあるマイクロ流体デバイスシステムおよびその関連技術について紹介します。

令和4年度の募集は終了いたしました。

申込要領

重要

  • 状況によりオンラインもしくは対面とオンラインの併用に変更する場合がございます。以下の内容ご確認くださいますようお願いいたします。
    • Zoomの推奨環境(ページ下部参照)および「オンライン講座に関する規約」をご確認の上、お申込みください。「オンライン講座に関する規約」(PDF)はこちら
    • オンライン参加の場合は、PC( またはスマホ・タブレット)、インターネット通信環境(有線LAN 接続・Wi-Fi 推奨)、機器に接続可能なマイク、カメラ、スピーカーをご用意ください。(機器内蔵の場合は不要)
  • ご受講資格はお申込みをいただいた方(1申込1名)に限ります。受講者を変更される場合はご連絡ください。
  • 申込締切後、受講決定者には受講票・受講料請求書等の必要書類をお送りします。また、オンライン開催の場合は、受講日前日までにテキストおよび接続URLをお送りします。
  • 申込締切後でも、定員に余裕がある場合はお申込みを受付けられる場合がありますのでお問合せください。
  • 講義中、許可なく講義内容の一部、およびすべてを複製、転載または撮影、配布、印刷など、第三者の利用に供することを禁止します。
  • やむを得ない事情により、日程・内容等の変更や中止をする場合があります。

Zoom推奨環境

事前にアプリのインストールをしておくと、スムーズにご受講できます。以下の事前テストURLにアクセスしてください。

— 事前テストURL(マイク、スピーカー、カメラのテストが可能です)
こちらのリンクからご確認ください。

— ご利用機器の推奨環境・通信環境確認
こちらのリンクからご確認ください。

主催

(地独)神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)

後援・協賛(一部申請中)

(公社)日本分析化学会 (公社)日本水環境学会 (一社)化学とマイクロ・ナノシステム学会 (一社)日本感染症学会 (一社〕日本分析機器工業会 (公社) 精密工学会 (公社) 日本材料学会 (一社)資源・素材学会 (公社) 応用物理学会 (公社)高分子学会 (一社)電気学会 (公社) 電気化学会 (一社)表面技術協会 (公社)日本表面真空学会 (一社)日本印刷学会 (一社)エレクトロニクス実装学会 (一社)電子情報技術産業協会 (一社)日本電子回路工業会 日本電子材料技術協会(一社)色材協会 (一社)触媒学会 (公社)化学工学会 日本ウイルス学会 川崎商工会議所 (株)ケイエスピー 

お問い合わせ

人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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