IEC 61131-3に基づくPLCの構造化プログラミング技法講座

-シーケンス制御応用コース-

PLC講座イメージ

募集を締め切りました。たくさんのお申し込みをありがとうございました。

日程

2023年3月2日(木)10:00~17:00

開催方法

オンライン(Zoom)

受講料

15,000円(消費税込)

定員

20名(先着順にて承ります)

対象

企業、研究機関にご所属で、

シーケンス制御関連分野の技術開発に携わる方/生産設備やインフラ設備の制御・監視に関わるデジタルトランスフォーメーション、AIの導入、設計に携わる方/ロボット関連技術の開発、実装に携わる方/製造現場の高度な制御設計、実装を目指したい方・・・など

カリキュラム

10:00~10:15

本セミナーの概要と実機によるデモの紹介

KISTEC情報・生産技術部 奥田 誠

本セミナーの内容の応用例となっているデモの内容との関連性にも触れながら,本セミナーの位置づけ等を外観する。本セミナーを通して学ぶ知識や技術を活用しながら、産業システムにおいて広く使用されているPLCで構築した模擬システムについて簡単に紹介する。

10:15~11:05

IEC 61131-3の基本と導入、プログラミングの効率化

三菱電機株式会社 横井 翔

従来のシーケンス制御におけるプログラミングの課題について考察する。プログラミングの課題解決のための技術としてIEC 61131-3によって定められたプログラミング言語とその特徴、プログラミングの効率化について説明する。

11:05~11:55

PLCプログラムの作成手順と制御システムの設計
KISTEC企画部 水矢 亨

PLCプログラムの作成手順とともにプログラムの構造化やモジュール化についても説明する。また、要求仕様、基本設計から詳細設計へと至る制御システム設計の概要を紹介し、POUを利用したプログラムのモジュール化を意識しながら、制御システムの設計からプログラム作成を効率的に進めるプロセスについて説明する。

13:00~13:50

IEC 61131-3のプログラミング言語

ベッコフオートメーション株式会社 福留 広晃

IEC 61131-3ではラダー図や構造化テキスト(ST)などのプログラミング言語が標準化されている。それらのプログラミング言語について、典型的な処理内容の表現に触れながら紹介する。また、IEC 61131-3で導入されたオブジェクト指向についても(IEC 61131-3以外の)言語との比較も交えて解説する。

13:50~14:40

高度なPLCプログラミング技術とOPC UAやTSN紹介

ベッコフオートメーション株式会社 福留 広晃

高度なPLCプログラミング技術、PLCプログラムの実行方式としてのスキャン処理について説明し、PLCのソフトウェアモデルとしてのコンフィグレーションやタスクについても紹介する。また、関連技術としてモーションやセーフティ、OPC UA、フィールドネットワークとしてEtherCAT、TSNも紹介する。

14:50~15:40

模擬システムのプログラム解説および3Dシミュレーションのデモ紹介
KISTEC情報・生産技術部 奥田 誠

実機のコンベアシステムを用いてST言語で開発した模擬プレスシステムを解説し、そのデモを行う。実機の構成要素を示し、モジュール化を意識しながら作成したプログラムについて詳細を説明する。また、3Dシミュレータを用いたプログラムの動作確認についても紹介する。

15:40~16:30

PLCユーザの現状とIEC 61131-3の動向
シュナイダーエレクトリックホールディングス株式会社 栗林 秀企

日本国内のPLC ユーザの需要と現状を一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)発行のレポートを基にトレンド情報として解説し、国際規格であるIEC 61131-3の標準化等の動向も合わせて紹介する。

16:30~16:40

フィールドネットワーク認証試験の紹介

KISTEC情報・生産技術部 長尾 達明

デジタル化された工場やプラントでは、下位のフィールド機器からデータを取得したり、制御指令を与えたりするためには、フィールドネットワークが使用されている。ここでは、KISTECで認証試験(コンフォーマンステスト)を実施している日本発のネットワークとして、CC-Link、FL-net、MECHATROLINK及びその実施状況について紹介する。

16:40~17:00

総合質疑と個別相談

カリキュラム編成者

PLCopen Japan 共通教育委員会、KISTEC 人材育成部

本コースのねらい 

 PLC「Programmable Logic Controller(プログラマブルロジックコントローラ)」は産業システムなどに使われる制御装置で、制御を必要とされる工場、ビルおよびエレベーターや信号機など、あらゆるところで使用されている。IoTやDXの推進により、ネットワークを使用したシステムが増えてPLCの機能も増大し、制御だけでなく、データ収集や処理なども備わるようになってきた。PLCのプログラミングは制御ロジックの表しやすさから依然として図的表現のラダー図が多用されているが、大規模制御システムの要請により、構造化しやすい言語への転換が進められ、テキスト系言語STによる使用が推奨されている。
 本講座では、制御システムにおけるIoT、DXなどの最新技術も俯瞰しながら、PLCプログラミング言語STの特徴について理解し、構造化による制御システムの設計と構築について学習する。
 本講座を受講し、PLCの構造化プログラミングの手法を学び、構造化によるプログラミングの基本考えを理解することにより、ラダー図ではわかりにくいシステム構築が可能となる。また、OPC-UAによるデータのやり取り、フィールドネットワークによるデータ通信なども理解し、IoTやDXなど、さらに上位システムとの連携、データに基づくシミュレーションなども実施し、新しいPLC技術を入手することができる。

主催

(地独)神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)

お問い合わせ

人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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