人工細胞膜システムGの研究の成果がアメリカ化学会Langmuir誌に掲載されました!
人工細胞膜システムグループ研究員らが執筆した論文が、アメリカ化学会Langmuir誌に掲載されました。
- 掲載誌:Langmuir(January 27, 2025 Volume 41, Issue 4, 2293-2299 )
- 論文:Electrophysiological Characterization of Monoolein-Fatty Acid Bilayers
- 著者: Caroline Scott, Riley Porteus, Shoji Takeuchi, Toshihisa Osaki, Sunghee Lee
- 研究成果のポイント:
- 生命の起源を探る上で、自己と非自己の境界を作る「膜」の進化を理解することは重要である。本研究では、原始的な膜構成要素の一つと考えられているモノオレインと脂肪酸の混合物からなる二重膜の電気生理学的特性を調べた。炭化水素鎖長の異なる脂肪酸とモノオレインからなる二重膜の安定性、膜厚、イオン透過性に対する鎖長と組成の影響を評価した。その結果、モノオレイン二重膜は、現在の細胞膜を構成するリン脂質二重膜に比べてイオン透過性が高いことが分かった。さらに、脂肪酸の混合比率とともに膜構造が不安定化してイオン透過性が増加することを明らかにした。この知見は、モノグリセリド-脂肪酸二重膜の組成モチーフが、膜輸送体が進化する以前の原始的な膜において、イオン輸送の代替となっていた可能性を示唆している。
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