振動インテンシティに基づく減衰の付与による振動低減|online#10

機械・材料技術部 機械計測グループ 
 松本 千裕
   

目次

KISTEC NEWS online #10|vol.36(2026年6月発行) 研究紹介

周波数、入力位置、損失係数、ダンパの粘性減衰係数など、様々な条件に対して本手法がどの範囲まで適用可能であるかを整理する点に苦労しました。特に、条件によってダンパ付与位置の傾向が変化するため、手法の適用範囲を明確化する必要がありました。
そこで、まずは粘性減衰係数に着目し、その閾値を導出することで、特定の範囲では入力位置に依らず本手法が適用可能であることを示しました。
今後は、他のパラメータについても適用範囲を明らかにしていく予定です。

本研究では、粘性減衰係数がダンパ付与特性に与える影響を整理し、ダンパ付与位置を決定するための設計指標を提案しました。 また、はり構造で得られた知見を平板構造へ展開するための基礎指針を示しました。今後は、平板構造や簡易構造物、さらには実機への適用を進めることで、本手法の有効性を検証していく予定です。 将来的には、中周波数から高周波数領域における振動問題に対し、効率的な制振材配置設計への応用が期待されます。


用語解説

論文および国際学会発表実績

  • 「一様はりにおける振動インテンシティに基づくダンパ最適設置位置の検討」、Dynamics and Design Conference2025(日本機械学会)にて発表


研究員について

Q. これまでの経歴を教えてください。
大学院修士(博士前期)課程修了後、KISTECに入所。振動・音に関する研究に約2年間従事、現在に至る。また、博士後期課程に在学中。

Q. なぜ今の分野の研究をしているのですか?
振動問題をエネルギーの観点から捉えるという、出身研究室の考え方に興味を持ったことが、現在の研究分野を選んだきっかけです。また、父の影響で幼い頃から研究職に関心があり、機械学会主催のメカジョフォーラムを通じてKISTEC を知り、地域産業に貢献できる点に魅力を感じて研究員を志望しました。

Q. 座右の銘(もしくは、尊敬している人物)を教えてください。
尊敬している人物は、理系に進むきっかけとなった父と、振動・音響分野に興味を持つきっかけとなった山崎徹先生です。

Q. 好きなこと、休日にしていることを教えてください。
美味しいごはん屋さんやカフェを巡ることが好きで、休日はよく旅行にも出かけます。


KISTEC NEWS online #8|vol.36(2026年6月発行) 研究紹介

設備ナビ・技術部紹介・インフォメーションの記事内容は刊行物のPDF資料にてご覧いただけます。

  • 設備ナビ:エネルギー分散型微小部蛍光X線分析装置
  • 技術部紹介:X線CTを用いた3Dプリント造形品の設計値と実測値の変位差比較
  • インフォメーション:研修・教育講座のご案内/「KISTEC Bio Open Lab.」を開設しました!/ 90秒でわかる!紹介動画を公開!

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