Society 5.0のキーテクノロジー
くっつけ、つなげる技術のいま。
~高分子科学が解き明かす、接着のしくみと最新開発動向~
講義日程
2024年12月3日(火) 13:00~14:30
オンライン開催
定員: 80名
先着順にて承ります
対象 本テーマにご関心をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます。
受講料: 無料
講師
田中 敬二 氏
(たなか けいじ)
九州大学大学院 工学研究院 主幹教授、博士(工学)
九州大学大学院工学研究科 博士後期課程 応用物質化学専攻 修了後、ウィスコンシン大学マジソン校 化学科博士研究員、九州大学助手・助教授・准教授などを経て現在に至る。同大学院統合新領域学府 副学府長、次世代接着技術研究センター センター長などを歴任する一方、JST プログラムマネージャーとして大型プロジェクトを率いる。研究テーマは、高分子物性、界面科学。高分子界面におけるナノレベルの構造と物性を物理化学的に解明し、分子設計・合成指針の確立、高機能材料創製や高度集積化デバイス構築へと展開している。
ご案内
革新的な進化を続ける接着技術。
耐熱性、耐水性、自己修復性、可逆性など画期的な機能を持つ次世代接着技術が生み出され、これまで利用されてこなかった分野にも用途を拡げています。さらに接着技術を産業で活かしていくためには接着界面の学術的理解が欠かせません。
そこで、まだ本質的に解明されていない「なぜくっつくのか」というテーマに、いま多くの研究者が挑んでいます。分子、ナノレベルの高度な解析技術に加え、数理統計やマテリアルズインフォマティクスの手法を駆使し、接着界面のメカニズムが少しずつ明らかになってきました。この知見を活かしてさらに優れた接着技術が生まれています。高分子の接着界面研究を牽引する田中氏が接着技術の最新開発動向と今後の展望を語ります。
先端科学技術セミナー2024開催主旨
新しい社会のありようとはどんなものでしょうか?その姿とそれを描き出す術が地域社会でも模索されています。持続可能性、脱炭素、健康長寿、平等性、多様性・・・キーワードも出揃って、目指すところは「フラット化」でしょうか。さてではその実現に向けて開発が進むテクノロジーの方はどうなんでしょう?果たして誰もがひとしなみにその恩恵を享受できるものになっていくのでしょうか?
デジタルテクノロジーの進化が、さまざまな場面で「時短」を可能にしています。それはあたかも時間の流れ自体を加速させるかのように認識を変えて行きます。そして研究者自身もまた、かつて考えられなかったほど短い時間で研究・開発を行うことが可能になったと実感しています。そのことは、研究に着手してから成果創出に至るまでのサイクルが短くなり、「超えられなかったハードル」を軽々と飛び越え、世に新たな知見をもたらすことが早くできるようになる一方、次に取り組むべき研究テーマも見つけ出さなければならなくなったことを意味しています。
テクノロジーは「できる」の領域を広げていきます。「できる」はどこへ、何を目指して拡張していくのでしょうか?
本セミナーシリーズで、講師の方々とともにさまざまな視点から探っていきます。
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人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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