研究開発人材のための読解力向上・説明力開発コース
対面講座【募集中】

開講期間
令和7年7月18日(金)、25日(金)※計2日間
※実習を中心とした対面開催の講座です。
会場
かながわサイエンスパーク内講義室(川崎市高津区坂戸3-2-1)
Map・アクセス詳細はこちら
- JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車 シャトルバス 5 分
- JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分 「高津中学校入口」下車徒歩3分 東急バスのアクセスはこちら
※感染症対策を実施の上で開催いたします。 感染症対策の詳細はこちら
募集人員
18名 *先着順にて承ります
対象者
企業、研究機関にご所属で、
- 企業の開発現場や研究部門にご所属で、研究・開発を行いながら、そろそろマネジメントにも携わろうとする方。
- 読解力、説明力の不足を感じている方。
- 必要に迫られてプレゼンテーションや会議資料を作成するものの、「いまひとつ」と感じることが多い方。
- 「コミュニケーション」に自信がないと感じている方。
- 研究開発人材や、研究開発人材といっしょに仕事をする方々。
・・・いずれもご受講いただけます。
*文章添削の流れ*
~受講前日
演習用資料をご自身で準備
受講初日
演習用資料を持参して講座を受講。講座終了時に演習資料を講師に提出。
受講2日目(翌週)
演習で添削の結果を解説。
受講料(消費税込み)
区 分 | 全日程 |
---|---|
A 一般 | 49,700円 |
B KISTEC パートナー団体会員 C 神奈川県内中小企業 | 39,760円 |
D C以外の神奈川県内企業 E 神奈川県内在住の個人の方 | 44,730円 |
カリキュラム編成者
松山繁博 氏(株式会社自己成長支援ラボ 所長)
カリキュラム内容と日程
令和7年7月18日(金) 理論編:自分の主張を構造で提案・報告する
10:00~10:05 | はじめに オリエンテーション/講師紹介 |
– |
10:05~11:05 | 人は文書から何を読み取るのか 読み手は、文書から字面ではなく、メッセージを読み取っていることを、また、人は、納得しないとアクションを起こしてくれないことを知る。そして、これからはメッセージを通して納得性が得られる文書作りが必要であることを学ぶ。 |
講義 |
11:15~12:00 | 相手が納得する論理性の根拠 論理的な文書を構成する要素が、三角ロジックで表されることを知り、その中の論拠が、実はメッセージであることを知る。更に、三角ロジックの内、根拠と主張の背景には演繹法が、論拠の整理には、帰納法が、それぞれ使われていることを理解する。 |
講義 |
13:00~13:30 | 演繹法の確からしさを高める 演繹法の確からしさを高めるために、因果関係を高くすることを知る。また、案外思い込みで、客観的には論理的になっていない場合があることも学ぶ。 |
講義 |
13:40~15:00 | 帰納法の確からしさを高める 帰納法の確からしさを高めるために、構造化を図ることを知る。更に、構造化を図ることで、事実の中から、事実に基づく主張が見えてくることを学ぶ。 |
講義 |
15:10~16:00 | 構造から主張を導き出す(演習) クレームの集約を通じて、構造的な報告書を作成し、構造から主張を導くことを実践する。(グループ演習) |
演習 |
16:10~16:55 | 人が自分の意思を込めて話す意義 構造化をするプロセスの中で、概念化による要約・タイトル付けが重要であることを知る。同じ事実でもAIが述べる場合と、人が自分で解釈して述べる場合の違いについて理解する。更に、文章を全体を概念化、或いは一部推論の仮説をもって、結論から話す方法を知る。 |
講義 |
16:55~17:00 | まとめ | - |
令和7年7月25日(金) 実践編:相手が求めているもの(受け入れられるもの)を判りやすく提案・報告する
10:00~10:05 | あいさつ オリエンテーション/本日のアジェンダ紹介 |
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10:05~12:00 | レポートの相互確認、並びに添削結果の報告 レポートを受講者間で相互に確認する他、講師から受講者のレポートの添削結果を報告する。 分析:構造、主張を明らかにする。 提案:改善点、或いは新構造の提案をする。 |
講義+演習 |
13:00~13:50 | 自分が持つ課題認識とは 問題(課題)は自分で認識するものであることを知り、同じ事実であっても、問題提起・分析・報告は、扱った人の捉え方に基づく主張が反映され、それぞれ異なることを学ぶ。 |
講義 |
14:00~14:50 | 自分が持つ課題認識に沿った報告書の作成(演習) フレームワークを用いてアンケートを集約し、報告書を作成する。同じアンケート結果であっても、捉え方に基づく主張によって異なる構成・報告になることを知る。(グループ演習) |
講義+演習 |
15:00~15:20 | 相手が求める課題解決策とは 同じ事実であっても、立場によって、受け止め方が異なることを知り、受け止められやすい文書を作成することが、最終的に、相手にとってわかりやすく、「通る」資料になることを知る。 |
講義 |
15:20~16:10 | 相手が求める課題解決に沿った報告書の作成(演習) クライアントからの要望を解釈しつつ、上司向けの報告書を作成する。 同じ事実であっても、相手が求める表現に変えることで、受け入れられやすい報告になることを知る。(グループ演習) |
演習 |
16:20~16:50 | 相手にわかりやすい資料を作成するテクニック グラフの作成方法、報告者への説明方法など、相手が受け止めやすくなるテクニックを紹介し、総合的にコミュニケ―ション能力を高める方法を知る。 |
講義 |
16:50~17:00 | まとめ この研修で得た知識をどのように反映したいか、報告してもらう |
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<演習について>
- 個人で、または他の受講者の方とペアを組んで実施します。
- 受講者の方々が実際に上司の方などに説明を行った、もしくは今後説明をする予定の資料を題材として準備していただきます。
- 情報開示不可能の部分は、それぞれ削除や変更をして持参してください。
- この資料の内容は、初日の研修実施前のもので、簡単すぎずある程度説明が難しいものを選んでください。
<ご希望の方に添削指導をします>
- 演習用に準備していただいた文章は、添削指導もします。添削をご希望の方は、初日の講義終了後に講師に提出してください。(希望されない方は提出不要です)
- 2日目の講義時間内に、添削した文章をいくつかみなさんの前で例示し、解説します。例示の可否は事前に確認の上、社名等は伏せて表示します。
もとの文章がどのように修正されたか、添削前後で変化を実感できるので、業務に戻られてからさらに役立つ資料になるはずです。
<さらに>
講座期間終了後、ご希望の方に、フォローアップとして個別添削指導を行います。具体的な日程、方法は講師とも相談の上で進めて行きます。
カリキュラム編成者からのメッセージ
「もうちょっと、『解るように』説明してくれない?」
上司や取引先、仕事の関係者から、こんなふうに言われた経験はありませんか?
求められて、一所懸命「わかりやすい」資料を、相応の時間をかけて作成し、かなりの意気込みで会議や発表の場に臨んだにもかかわらず、「うーん、なんだか解ったような、解らないような・・・」と周りの人に苦笑いされてしまう。専門用語の使い方も間違っていないし、客観的なデータも揃え、図やグラフを多用し、デザインも工夫した。それなのに、なぜ・・・?
本講座では、研究開発人材がとりわけ陥りがちな、解りにくい説明の仕方を「わかる説明」、「相手の理解に届く説明」へと近づけるために、「主張の展開」、「因果関係の明確化」、「分析から統合までの情報整理」、「合理的推論」の力をつけることを目指します。
そしてマネジメントに携わるようになると必ずや求められる「問題解決能力」、「目的・状況に応じた論理展開と適切な表現」、「コミュニケーションを前に進める能力」を高めます。
この4つの力は、話題のテクノロジー、生成AIを使いこなしていく上でも実は必要な、「文脈を理解し、要点をつかむ=読解力」と深くかかわっています。
書こうとしたことと、書いたものの間にはギャップがあります。
(わからない相手が悪い!)と心の中でシャッターを下げる前に、「なぜ自分のこの説明では、他の人に解ってもらえないのか?」改めて考え、その説明のクセを少し直してみませんか?
演習では、ご自身の日常業務に直接関わる資料を題材にします。「多くの客観的な資料を並べた説明」と、平易な「普通のことばによる説明」の違いを比較しながら、普通のことばでつづる説明が、どれくらい「解ってもらえる」ものになるか、本講座でぜひ実感して下さい。

株式会社自己成長支援ラボ 所長
●主催:地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
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お問い合わせ
人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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