射出成形現象工学コースー射出成形現象を視る、測る、理解するー
開講期間
平成30年10月18日(木)、10月26日(金)、11月1日(木)、11月7日(水)、11月14日(水)、計5日間
ー募集を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。ー
募集人員
25名
対象者
日常的に射出成形過程の多様な成形現象に対峙し、現象の理解を深める必要に迫られる中級、上級の研究者・技術者、またはメーカー・ユーザーの方で、ある程度の工学の基礎を有している方。
会場
かながわサイエンスパーク内 会議室 (川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆ JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車
シャトルバス 5 分
◆ JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分
「高津中学校入口」下車徒歩3 分 >> Mapはこちら
東京大学生産技術研究所
( 東京都目黒区駒場4-6-1)
◆ 京王電鉄井の頭線「駒場東大前」下車
>> Mapはこちら
カリキュラム編成者からのメッセージ
「ものづくり工学」は加工現象の正確な把握から出発します。それは、定性的な把握から定量化、普遍化を経て予測技術へと結実し、さらには現象の制御・活用から新規技術開発へと導かれてきました。このように出発点の加工現象が、ブラックボックスの闇の中に永く隠されていた加工技術に射出成形があります。そのため、主要なプラスチック成形法として確立されたかに見える射出成形も、経験とノウハウ主導の加工技術の域を脱しきれていませんでした。こうした闇の中の成形現象に光を当てようとする努力が近年地道に続けられ、最新の可視化、計測技術によって未解明現象が次第に解き明かされつつあります。
本コースは、射出成形現象の構成因子を整理・解明し、それらを体系化・普遍化する過程を通して、射出成形現象を工学体系の中に位置付けることを目指しています。すなわち、射出成形を構成する既存の工学体系と成形加工技術・ノウハウとを繋ぐ、「射出成形現象工学」ともいうべき工学体系を新たに提示しようと試みるものです。
日常的に成形現象と対峙し苦悶する方はもちろん、原点に返って成形現象を整理したい研究者・技術者にとって、大いに役立つものと期待します。また、最先端の実験解析データと豊富な可視化ビデオは、現象を明快に理解する手助けになるとともに、実験解析手法の進展を具体的に学ぶ絶好の機会になると確信します。
受講料 (消費税込み)
区 分 | 全日程 | |
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A | 一般 | 82,000円 |
B | 神奈川県内中小企業 | 65,600円 |
C | B以外の神奈川県内企業 | 73,800円 |
D | 神奈川県内在住の個人の方 |
※ 神奈川県内中⼩企業とは・・・事業所が神奈川県内にあり、資本⾦が3億円以下、または、企業全体の従業員が300⼈以下である企業をさします。
※ やむを得ない事情により、日程・内容等の変更や中止をする場合があります。
※8割以上の出席者には「修了証」を授与します。
カリキュラム内容と日程
日程 | 講義内容 | |
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10月18日(木) |
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基礎編:成形現象を理解するための基礎知識 -高分子材料・溶融体の基本特性・成形体の基本特性- 金型編 (1): 可視化・計測技術総論 -可視化計測・温度分布計測・圧力/せん断応力分布計測・界面現象計測- |
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講師: 東京大学 生産技術研究所 教授 横井 秀俊
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10月26日(金) |
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金型編 (2):金型内成形現象Ⅰ -充填現象・成形不良現象・繊維配向・温度分布・圧力分布- |
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講師: 日本工業大学 機械工学科 教授 村田 泰彦
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11月1日(木) |
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金型編 (3):金型内成形現象Ⅱ |
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講師: 東京大学 生産技術研究所 教授 横井 秀俊
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11月7日(水) |
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金型編 (4):超高速射出成形現象 -超薄肉成形、転写成形、離型現象- 加熱シリンダ編 (1):可視化・計測技術総論 |
可視化実験設備 |
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講師: 東京大学 生産技術研究所 教授 横井 秀俊
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11月14日(水) |
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17:10~18:10 |
加熱シリンダ編 (2):加熱シリンダ内現象Ⅰ -固体輸送・連続可塑化過程- 加熱シリンダ編 (3):加熱シリンダ内現象Ⅱ -計量可塑化過程・各種可塑化条件の影響・スクリュシリンダ壁・温度分布・樹脂だまり・スクリュ内溶融樹脂挙動・溶融樹脂温度特性・トルク分布変動特性- |
交流会 |
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講師: 東京大学 生産技術研究所 教授 横井 秀俊
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*やむを得ない事情により、日程・内容の変更や中止をする場合があります。 ※8割以上の出席者には「修了証」を授与します。
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
協賛
一般社団法人日本レオロジー学会
後援(一部申請中)
一般社団法人型技術協会、公益社団法人高分子学会、一般社団法人日本合成樹脂技術協会、一般社団法人プラスチック成形加工学会、川崎商工会議所、公益財団法人大田区産業振興協会、株式会社ケイエスピー