RoHS/REACHに対応する自律的マネジメントシステムの構築コース

ー募集を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。ー
日程 | 場所 | 定員(先着順) | |
MTEPセミナー
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平成30年7月3日(火) (7月4日と同一内容です) |
東京都立産業技術研究センター(江東区) |
90名 終了しました |
平成30年7月4日(水) (7月3日と同一内容です) |
かながわサイエンスパーク(川崎市) |
90名 終了しました |
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応用編 | 平成30年10月3日(水) | かながわサイエンスパーク(川崎市) |
50名 終了しました |
実践編 | 平成30年11月21日(水)、22日(木) | かながわサイエンスパーク(川崎市) |
20名 終了しました |
対象
導入編
・企業における化学物質規制対応の実務担当者、社内教育、サプライヤ教育の担当者
特に、
・本質を理解しないまま実務対応に追われている担当者
・法規制の仕組みを整理したい新任担当者
・これから自社で取り組みを始めたい方など
応用編
・過去に本講座を受講したことがある方
・一定レベルの知識を有する方
・実務経験者
実践編
・企業における化学物質規制対応の実務担当者
・社内教育やサプライヤ教育担当者
(原則として「導入編」「応用編」の受講者を対象とする)
会場
神奈川会場:かながわサイエンスパーク内 講義室(7月4日導入編、応用編、実践編)
(川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車
◆JR「新横浜駅」から「溝の口」行き直通バス「高津中学校入口」下車
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東京会場:地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(7月3日導入編のみ)
(江東区青海2-4-10)
◆ゆりかもめ「テレコムセンター」駅前
◆りんかい線「東京テレポート」駅下車 徒歩15分(無料送迎バス朝夕あり3 分)
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受講料(税込み)
一般 | 神奈川県内中小企業 |
左記以外の神奈川県内企業 |
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導入編 | 1,000円 | ||
応用編 | 6,000円 | ||
実践編 | 39,000円 | 31,200円 | 35,100円 |
全コース | 42,000円 | 33,600円 | 37,800円 |
*神奈川県内中小企業とは・・・
本社または事業所が神奈川県内にあり、資本金が3億円以下、または企業全体の従業員数が300名以下の企業
●全コース料金のおすすめポイント●
*1つずつお申し込みいただくより、4,000円お得です。
*社内の方でしたら、各回、受講者が変わってもOK。(例:導入編は新任の方、応用編は中堅の方など。)
*応用編・実践編のみのご受講でも、全コース料金の方がお得です。欠席された回の資料を差し上げます。
受講特典
ご受講された方全員に副読本を進呈いたします。
企画・編成
一般社団法人東京環境経営研究所(TKK) 理事長
一般社団法人産業環境管理協会 技術参与 松浦徹也(中小企業診断士 環境計量士)
KISTEC
カリキュラム編成者からのメッセージ
企業にとって順法は最大の経営課題です。ただ、環境関連規制への順法は「リスクベース」で、かつ自社工程だけでなく商品の使用、廃棄後まで「ライフサイクル全般」について考慮することが求められます。EU GPSD(General Product Safety Directive:製造物一般安全指令)は、「本指令の目的は、製品が安全であることを保障することにある。」、カリフォルニア州法Prop65は「The Listに収載されているすべての化学物質に対してセーフハーバーレベル(安全基準)を持っていない。セーフハーバーレベルがない場合、その化学物質を個人にばく露する場合は、企業は想定されるばく露レベルが癌または生殖障害の重大なリスクを引き起こさないことを事業が示すことができない限り、Prop65の警告を提出する必要がある。」としています。
基準は企業が自ら設定しなくてはなりません。一方、EU RoHS指令やREACH規則の要求事項は変化しています。EUを先行モデルとしているアジア諸国も規制強化をしてきており、EU同様に要求事項は改定されています。これらの変化、変更は時期や内容が異なるため、企業はその対応に追われています。
現状では、変化に如何に早く対応するかが企業のプレゼンスとなり、大手企業を中心に競って早い対応をしています。これで良いのか、どこまで厳格に行うのか、EUだけから全世界対応が現実的要求になり、担当部署だけで解決できるか、などなどの課題が顕在化してきていると思います。今年度は、具体的な事例として、フタル酸エステル類の移行、BPAやナノ物質を取り上げて、リスクを踏まえての対応を考えてみたいと思います。
従来の日本法規制は、基準が明確に示されて、その基準を満たしているかどうかが、順法の判断になっていました。しかし、環境関連法規制は、自社でリスクを考えて、基準を定めて運用することを求めていますので、担当者任せでは対応できないことになります。「法規制の変化は止まらない」のですが、この変化にその都度大騒ぎをして対応するのではなく、経営環境の変化の一つとして捉えて、仕組みで柔軟に対応することが必要になってきています。多くの企業は順法確認を自社あるいはサプライヤの検査で行うことを求めています。検査での順法確認を仕組み(システム)で保証することへのシフトをこの講座で理解していただきたいと思っています。
検査をしないで順法をどのように管理するかは悩ましいところで、さらに、「リスクベース」での対応ですので、企業自らの方針や理念を持って対応することが求められます。経営管理システムに具体的に環境関連規制の順法システムを組み込んで統合管理することの糸口を感じ取ることをこの講座では狙っています。統合的な順法システムは、最初の負担は大きいのですが、その後の変化への対応負担が減少します。
このような考え方で、今年度も、企業において求められる担当者の育成を支援いたします。「基礎知識を持ち」「本質を理解し」「変化を知る」ことは、担当者が自ら考えられるようになるために必要なスキルです。具体的な課題をテーマにして講義と演習を通して、リスクマネジメントに必要な判断力を養います。最終的には、法規制の変化に揺り動かされることがないリスクベースの自律的マネジメントシステムを構築し、運用することが目的です。
導入編では、本質を理解しないまま日常業務対応に追われている担当者や法規制の仕組みを整理したい新任担当者を対象とします。副読本を充実させて、講座は基本的な考え方、本質をご説明するに止めて、喫緊の課題をテーマにして規制の本質と企業対応の理解を深めるようにします。
応用編では、顧客から問い合わせが多いEU以外のアジアなどの規制動向の解説と法規制の基本のリスクとリスクマネジメントについて、ディスカッションで考えていただきます。
実務編は、リスクベースでのマネジメントシステムの構築、既存マネジメントシステムの統合の進め方を説明します。CASを構築するうえで、必要となる法規制、情報伝達スキーム(ケムシェルパ)などをご説明します。また、自社システムを構築するうえで、他社の考え方を知りたいものです。先行企業の事例発表や事例検討などを参考に、自社の取り組みを具体化していただけるようにします。
導入編、応用編、実務編は関連していますので、連続して受講することをお勧めします。
各講座ともに、質疑応答、個別相談の時間も設けておりますので、技術・経営の両面から専門家のアドバイスを受けられます。多数のご参加をお待ちしております。
カリキュラム内容と日程
【導入編】 東京会場:7/3(火) 神奈川会場:7/4(水) いずれも13:00~17:00
テーマ『法規制の本質と新たな課題を知る~フタル酸エステル類規制を例に考える企業対応~』MTEP(神奈川県&東京都連携)セミナー
ねらい:RoHS指令、REACH規則などの主要法規制の本質を解説します。新たな課題としての「リスク対応」を考えることを狙いとします。
内容:海外法規制の考え方を理解することを狙い、解説はEU RoHS指令、REACH規則の基本事項に絞り、詳細事項は副読本(基礎編)で提供します。RoHS指令、REACH規則の本質を理解するために、2019年7月からの施行を目前に喫緊の課題となっているフタル酸エステル類の移行管理を具体的なテーマとして取り上げ、測定例を踏まえての企業対応を討議し、理解を深めます。
※MTEP(広域首都圏輸出製品技術支援センター)とは、1都10県1市の公設試験研究機関が連携し、海外規格に関する無料相談や情報提供などの海外展開支援を行っている共同運営事業です。導入編は東京都MTEP(都産技研)と神奈川県MTEP(KISTEC)の共同開催です。この他のMTEPセミナーはこちら
※7/3(火)と7/4(水)は同一内容です。
時間 |
内容 |
講師 |
13:00~13:05 |
オープニング |
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13:05~13:55 |
世界のデファクト規制 |
(一社)東京環境経営研究所 |
13:55~14:00 |
休憩 |
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14:00~15:00 | フタル酸エステル類の基礎知識 |
可塑剤工業会 技術部長 柳瀬 広美 氏 |
15:00~15:15 |
休憩 |
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15:15~16:05 |
フタル酸エステル類の移行問題と分析事例 |
KISTEC川崎技術支援部長 阿久津康久 |
16:05~17:00 |
補足説明とディスカッション |
TKK 松浦 徹也氏、可塑剤工業会 柳瀬 広美氏、KISTEC阿久津 康久、都産技研 萩原 利哉氏 |
【応用編】 10/3(水)10:00~17:00
テーマ『海外法規制の把握と企業対応のポイント』
ねらい:海外法規制の最新動向を把握した上で、対応するためのリスクマネジメントの考え方を学び、統合マネジメントシステムの気付きを得るようにします。グループ演習では、日常的な運営、判断場面においてリスクベースでの対応が行えるように従来の発想、考え方を変えることを狙い、法規制の現実的な解釈や他社の価値観を理解できるようにします。
内容:EU RoHS指令、REACH規則の動向や情報が少ないTSCA、Prop65やCLP規則の混合物登録などのアジア、アメリカ等の規制動向を解説します。化学物質規制法の基礎であるリスクの考え方、リスクマネジメントの進め方を紹介します。グループ演習では、小さな事例を多数検討し、考え方を整理していきます。
講師:(一社)東京環境経営研究所 所属 シニアコンサルタント ほか
第1部 法規制の論点整理 |
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10:00~11:50 |
(1)化学物質規制法 ・EU REACH規則、CLP規則の動向解説 ・アジア、アセアンの化学物質規制法(C-REACH、K-REACH、台湾REACH、ほか) ・アメリカ、カナダの化学物質規制法(TSCA、CPSIA、Prop65、有害物質規規則、ほか) |
11:50~12:50 |
昼食・休憩 |
12:50~14:50 |
(2)成形品含有規制法 ・EU RoHS指令の動向解説 ・中国RoHS(II)管理規則の重要事項の解説/実施規則や順法管理の要求の紹介 ・アジアのRoHS法 |
14:50~15:10 | 休憩 |
第2部 リスクマネジメントの基礎と手法 |
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15:10~17:00 (途中休憩含む) |
(3)リスクマネジメントの考え方(解説) (4)リスクマネジメントの事例検討(グループ討議) 事例:重厚な例、何もしていない例、迷う例 ディスカッション事例「ビニール電線を作業場の通箱に入れて保管、運搬をしています。通箱は作業場に数百個あり、入れる材料、部品は特定していません。顧客からフタル酸エステルの移行量の測定値の提示要求がありました」答えは様々で、新たな視点での論議をする。 |
終了後 |
※講義終了後、個別相談会を実施(事前申込要・希望者のみ) |
【実践編】 11/21(水)10:00~17:30、22日(木)9:35~17:00
テーマ『統合マネジメントシステムの構築の基礎』
ねらい:本コースのゴールです。企業が対応すべき規制内容、企業経営で「リスクベース」で利用できるツールを紹介し、経営環境を理解できるようにします。この基礎情報を踏まえて、化学物質管理を特別視するのではなく、日常管理の一項目にするために、他社事例やケースメソッドを通して、自社システムに統合するCAS(Compliance Assurance System)の構築の糸口を掴めるようにします。
内容:初日は法規制等の最新情報および、マネジメントシステムに必要な法規制の本質や論点、マネジメントシステムの統合で必要となるchemSHERPA、CEマーキングの技術文書の基本となるBOMと順法確証や試験分析などの関連の諸情報を整理して解説します。2日目は、先進企業の事例を聞き、自社の相対的な位置を把握できるようにします。演習では、ケーススタディを通して、企業が何をすべきかを講師と受講生が討議を重ねて一緒に考えていく過程で、化学物質マネジメントシステムの構築や各種実務に直結するノウハウを徹底的に身につけます。
講師:(一社)東京環境経営研究所 所属 シニアコンサルタント ほか
第1日 関連法規制の本質解説 | |
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10:00~10:10 |
オリエンテーション |
10:10~11:00 |
主要法規制の論点整理① EU REACH規則、RoHS(II)指令 |
11:00~11:05 |
休憩 |
11:05~11:55 |
主要法規制の論点整理② アメリカ、アジア(中国、韓国、日本、台湾)、アセアンの規制法 |
11:55~12:45 |
昼食・休憩 |
12:45~13:45 | CAS(Compliance Assurance System)の基本要素とISO9001の要求事項の関係 |
13:45~13:50 |
休憩 |
13:50~14:50 |
chemSHERPAの概要 |
14:50~15:00 | 休憩 |
15:00~15:40 |
BOM(Bill of materials)の作成方法とエビデンスの決定方法 |
15:40~15:45 |
休憩 |
15:45~16:25 |
フタル酸エステル、ナノ物質、BPAなどの新規規制物質の解説 |
16:25~16:30 |
休憩 |
16:30~17:00 |
製品含有化学物質管理のための分析試験の基礎知識 |
17:00~17:30 | 施設見学・分析機器により測定デモ |
第2日 グループ演習 | |
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9:35~9:45 | (1)昨日の振り返りと本日の予定確認 |
9:45~12:00 (途中休憩含む) |
(2)先進企業の事例紹介 3〜4社 川上、川中、川下企業から取組事例を紹介 会場全体によるディスカッション |
12:00~12:50 | 昼食・休憩 |
12:50~14:00 | (3)ロールプレイ(企業対応事例) |
14:00~14:05 |
休憩 |
14:05~16:30 (途中休憩含む) |
(4)グループ演習 事例検討1(事例検討の進め方の説明)、事例検討2(答えのない事例) |
16:30~16:50 | (5)グループ発表 |
16:50~17:00 | 総括とクロージング |
終了後 | 個別相談会 |
※やむを得ない事情により、日程・内容の変更や中止をする場合があります。講義中の録音・写真撮影はお断りいたします。
後援・協賛
(一社)東京都中小企業診断士協会 (一社)東京環境経営研究所(一社)電気学会 (公社)日本化学会 (一社)電子情報技術産業協会 (一社)日本電子回路工業(一社)エレクトロニクス実装学会(公社)精密工学会 (一社)日本接着学会 (公社)高分子学会 (公社)日本材料学会 (公社)環境科学会 (公社)日本環境技術協会 日本複合材料学会 (一社)資源・素材学会 (一社)日本エネルギー学会 (一社)エネルギー・資源学会 (公社)電気化学会 (一社)電子情報通信学会 (一社)表面技術協会 (公社)大田区産業振興協会 川崎商工会議所 株式会社ケイエスピー
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所