先端暗号技術入門【オンライン】~量子コンピュータと共に変容する暗号技術の基礎と応用、開発課題~ R2

先端暗号技術入門オンラインコース~量子コンピュータと共に変容する暗号技術の基礎と応用、開発課題~

 

開講期間

令和2年  12月  1(火)、2(水)、3(木)(計3日間)

※各日選択受講も可能です。

開催方法

オンラインで開催いたします。

ZOOMを利用したオンライン講座です。対象者、受講要項をご確認の上、お申込みください。
※オンライン受講に関するご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。

  • ≫PC、スマートフォン、タブレットでもご受講いただけます。
  • ≫ご受講書類・テキストはお申込みいただいたご住所宛に事前に郵送いたします。

募集人員

15

対象者

企業、研究機関にご所属で、

  • 情報セキュリティ関連分野の技術開発に携わる方
  • 新たなコンピュータの開発を目指す方、コンピュータ技術(ハード、ソフト)に携わる方
  • IoT、AIの導入、設計に携わる方
  • 暗号技術の開発、実装に携わる方
  • 数学や行動科学と暗号の関わり等に関心をお持ちの方

                       ・・・・・・・・など

カリキュラム編成者からのメッセージ

 暗号技術は、既に私たちの生活にすっかり溶け込んでいます。暗号技術なしでは、もはや生活することはできません。

 今、広く利用されているRSA暗号や楕円曲線暗号などの公開鍵暗号は、現代の暗号技術の基盤であるにもかかわらず、大規模な量子コンピュータが実現すると、瞬く間に解読されてしまう可能性があります。そのため、量子コンピュータの実現に備えて、その後も安全に使える暗号技術を準備しておくことが、情報通信技術の必須課題となってきます。
 しかし、暗号技術を議論する上で、安全性だけを気にするわけにはいきません。暗号化し、安全に情報を保持することがゴールではなく、暗号化した上で、その情報をいかに有効活用するかが重要です。
 それにも関わらず、労力をかけて集めた有用なデータでさえ、秘密にしてしまう事例も多く見られます。
 こうした状況に対して、データを暗号化したままなんらかの有用な計算ができる準同型暗号、秘匿計算などの高機能暗号は、応用技術として広がりつつあります。ビットコインを代表例とするブロックチェーン技術も暗号技術を基礎としたものであり、今後、さらにこの分野の応用・開発が加速していくことでしょう。

 本講座では、現代暗号の基礎から応用までを幅広く取り扱います。暗号理論やその安全性議論の基礎となる数学理論を始め、ショアのアルゴリズムによる現代暗号の安全性への影響、次世代の暗号として、耐量子暗号(ポスト量子暗号)についても説明します。暗号応用として、秘密計算、高機能暗号やブロックチェーン技術まで、幅広くカバーしています。
 情報セキュリティ技術に携わる方はもちろん、暗号応用、IoT、AI技術の導入・設計に携わる方、暗号技術の開発・実装を目指す方、暗号に関心をお持ちの方に、ぜひお薦めしたい講座です。
 暗号技術に関する今後の課題を再確認するとともに、暗号応用をみすえた暗号技術の最新動向を、本講座でご確認ください。

  國廣 昇 (筑波大学 システム情報系 教授)

 

受講料 (消費税込み)

区 分 全日程
  A 一般 52,000

  B KISTEC パートナー団体会員
  C 神奈川県内中小企業

41,600
  D C以外の神奈川県内企業
  E 神奈川県内在住の個人の方
46,800
  一日受講 20,000円

※ 神奈川県内中⼩企業とは・・・神奈川県内に事業所があり、資本金が3億円以下または企業全体の従業員数が300名以下の企業を指します。

カリキュラム内容と日程

日程 講義内容  講師

12月1日(火)(入門編)数学的な準備~高機能暗号

10:00-10:30

全体概要(オリエンテーション)
 現代の暗号技術の理論と全体概要、今後の展望について概説する。

國廣 昇
(筑波大学 システム情報系 教授)

10:30-12:30

現代の暗号技術を支える数学
 現在普及の公開鍵暗号であるRSA暗号と楕円曲線暗号の背景にあるフェルマーの小定理などの初等整数論や楕円曲線の基本性質などの数学的背景を紹介する。また、量子計算機による解読にも耐性を持つと期待される格子暗号の安全性を支える格子問題とその求解アルゴリズムについても述べる。

安田 雅哉
(立教大学 理学部 数学科 准教授)

13:30-15:00

量子計算基礎
 量子コンピュータの原理、基礎となる概念などを解説する。

國廣 昇

15:20-17:20

高機能暗号
 暗号や署名と言った単純な機能だけでなく、暗号化したまま統計処理などの計算が可能である準同型暗号や、復号する権限の細かい制御が可能な属性ベース暗号などの高機能暗号が注目を集めている。この講義では、高機能暗号を実現するアイデアを紹介するとともに、実社会への応用も含めて説明する。

江村 恵太
(情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 セキュリティ基盤研究室 主任研究員)

12月2日(水)(先端編)量子関係および暗号の安全性評価

10:00-12:00

量子計算と暗号
大規模な量子コンピュータが完成すると、RSA暗号、楕円曲線暗号など、現在広く利用されている公開鍵暗号は解読されています。この講義では、量子アルゴリズムの中でもShorのアルゴリズムを紹介し、量子コンピュータと暗号の関係に関して概説する。

國廣 昇

13:00-15:00

格子理論を用いた暗号攻撃
格子理論は暗号理論の様々な場面で用いられているが、その一つに格子簡約アルゴリズムを利用した暗号攻撃が挙げられる。この攻撃法を用いてこれまでRSA暗号への攻撃が多く発表されているが、本講演ではRSA暗号の秘密鍵の部分情報が漏洩した場合を例に攻撃アルゴリズムの構成法を解説する。

高安 敦
(情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 セキュリティ基盤研究室 主任研究員)

15:20-17:20

耐量子計算機暗号
量子コンピュータの実現後も、安全に通信を行うために、次世代暗号(耐量子計算機暗号)の研究が世界中で活発に行われている。
 例えば、NIST(米国国立標準技術研究所)では、耐量子計算機暗号の標準化を進めており、多くの暗号方式が提案されている。中でも主要な暗号方式として注目を集めている格子暗号と、多変数公開鍵暗号を中心に、耐量子計算機暗号について概説する。

篠原 直行
(情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 セキュリティ基盤研究室 主任研究員)

12月3日(木)(応用編)秘密計算,カードベース暗号,ブロックチェーン技術

10:00-12:00

秘密計算
 自分自身のデータを秘密にしたまま、多人数で統計計算などの有益な計算をする秘密計算が注目を集めている。データを安全に流通することができれば、多くの有用なデータの利活用が進むことが期待される。この講義では、秘密計算について基礎から応用まで概説する。

大原 一真
(産業技術総合研究所 研究員)

13:00-15:00

カードベース暗号
 カードベース暗号は、物理的なカード組を利用して、秘密計算等を実現するものである。ネットワークを必要とせず、手軽に実行できるという利点がある。この講義では、カードベース暗号の原理について説明する。

水木 敬明
(東北大学 サイバーサイエンスセンター 准教授)

15:20-17:20

ブロックチェーン技術
 ブロックチェーン技術は、セキュアな分散台帳システムであり、耐改ざん性と高可用性を併せ持つため、近年、注目を集めている。この講義では、ブロックチェーン技術の基礎を解説するとともに、暗号資産などの応用についても概説する。

面 和成
(筑波大学 システム情報系 准教授)

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  • ◆申込締切後でも、定員に余裕がある場合はお申込みを受付けられる場合がありますのでお問合せください。
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主催

地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC

後援・協賛(一部申請中)

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(一社)日本危機管理学会 (一社)日本機械学会 (一社)日本計算工学会 (一社)日本数学会 (一社)日本ロボット学会
情報ネットワーク法学会 日本計算機統計学会 日本知能情報ファジィ学会 川崎商工会議所 株式会社ケイエスピー

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